秋からのたより

S師が福島から、わざわざ出かけてきてくださった。

ぼやぼやしていると、うしろから、「あらあ!」とすこぶる元気なオーラを投げかけて
懐かしいS師が、にこにこと立っていた。

「驚かせに来ました」といわんばかりに
大きな包みを(新聞紙)
バッサ、バッサとあけて見せてくださった。

「なに?」と覗き込むと
はい、と、ばかりに手渡されたおおきな「あけび」
そして、ほおずき、とんがらし。次々と出てくる。
お庭から摘んで、抱えてきてくださったのだ。

福島の土と水と空気が、伝わってくる。
瞬間、ポッと気持ちが暖かくなる。

とにかく仏様にお供えしよ。

すると・・・

おー。
ジャングル化した。


けれど、どことなくしっくりくるよ。

お釈迦様も建物の中で瞑想に入ったのではないのだから
これが正しい姿かもしれない。

最後に、S師が手による書をいただいた。
書は心なりというけれど、ほんとにそのとおり。

人柄そのまんま。なのだ。
自由闊達な筆はこびに
えらく魅せられてしまった。

今日は、お客様は少なかったけれど
最大の収穫だった。