雲はあれども…

雨は降らず。雷ならず。

朝の地震は、暑すぎて大地が悲鳴を上げたのだろうか。
あいにく、3や4の震度で目が覚めるほど敏感じゃないもの…
こんなこねくり回したような乾いた空を見ると
地震もありなんという気にさせられる。

悟り

朝、仕事を片付けに店に顔を出す。

昨日は昼過ぎから出かけていたものだから、
全てやりっぱなしのごーちゃごちゃ。
デスクの片付けと貯まりにたまった資源ゴミをまとめに
未明に出社した。

早朝にかかわらず、もう息苦しさを覚える。
熱気を避けるようにシーンとした店内に入る。

この時間の店内が、一番好きだ。

戸を開けて中に入ると、
昨日までの冷気が若干残っていたのか瞬間ヒヤッとした。

本当は、そんな冷気が残るはずはない。
いかに外気が常識を超える高温に達しているかなのだろう。

かび臭い外の匂いから急に清らかな空間に入る。

いつもなら戸を開けた瞬間に、
龍脳のスッとした香りが鼻に飛び込んできて、
気をシャンとさせてくれる。

けど、今日はいつもと違う。
全く違う。

何?
深炒りのコーヒー豆の香りが充満していた。
????

コーヒーのお線香が入荷したばかりの頃は
異質な香りが店内を占めたこともあるけれど…

今日は、まさしくコーヒー店に化けている。
しかも自前の焙煎をする洒落た店。

そんな感覚に陥るほど、香りが店内の隅々まで充満している。
何だろう…

あたりを見渡してみる。
小さな小包が仙台から届いていた。

お付き合いをしているネルソンコーヒーからの豆が
机の上にちょこんと乗っていた。これが原因か…

30坪の店内は、
たかだか、B5にもならないサイズの豆の為に
お香の香りも全く影を潜めていた。

すごいものだ…

小さくとも影響を及ぼせる、
存在感のある店になりなさいということか。

香りのお届け物に、朝一番悟らされた。


(注文したのは僅かなのにこんなに入っていたょ)

焼きつきました

ずいぶん靖国神社は騒がしかったようだ。

一度、この日に行ってみたかったのだけれど、
なかなか思うにまかせない。

お盆を意識して人も配置していたのに…
今日は、店内は閑古鳥が鳴いていた。
この暑さ、お客様も出そびれるよね。

あ!これなら、出られるぞ。
と思いきや、こういうときに限って仕事が舞い込むもののようで、
気付くともう1時をはるかにオーバーしていた。

朝、九段に行きたかったのに…
じゃあ西に行こう。

と言うことで、

店の備品を求めに船橋に足を伸ばすことにした。
表に出たとたん、
いやーーー溶けた。
もう…トロッっと溶けました。

昨日にも増して陽射しが差し込む。
チクチクしてくる。
ここまで来ると、かえって気持ちがいいくらい。
と言いたいが、

さっさと、車の中に逃げ込む。
けど、窓を開ければ、熱気で息ができない。

これは、まさしく地獄の火か…

終戦のこの日に、この火のような日。
はい。

しっかり身に焼きつきました。