如意

「如意」を出すのは久しぶり。

見れば見るほど不思議でもあり、
美意識のある形をしているものだと思う。

今日の浅草の空

まだまだ暑い。
けれど、残暑と思えば残暑。

都会の蜻蛉は、水を撒くと寄ってくる。
水の匂いがするのかな。

友よ遠方より…

近くに、ランドマークがあるというのは、
なんとも頼りがいがある。

何かちょっとしたお話をしたいときには、
町の喫茶店に入ったり、なんやら探し回る必要もなく
あ!じゃああそこに行きましょうと難なく指をさせ、
説明もすくなに決める事ができる。

赤い鉄の橋を渡れば、
そこに着く。

見上げるその先に突き出した泡の中。
展望喫茶が見える。

ランドマークの少ない浅草にあって
ここは、ちょうどよい集合場であり、
茶話会場であり避暑地である。

次に何処へ行こうか行き場を探す
観覧車の代わりともなる。

ニコニコマークの猫バスに乗ってこられたM氏と、歓談させていただいた。
80歳をとうに超えられたとは思えない元気よさと、気持ちのよさに
大先輩ということをつい忘れさせてくれる。

まだ数回しかお会いしていないと言うのに
旧知のように錯覚してしまうのは

人との出逢いが、縁ものである事を痛感させられのだ。

別れが名残惜しかった。