青春 朱夏 白秋 玄冬

「いつまでも青春と思いたい」
と話していると、友人から
50歳は「朱夏」というんですよ教えられた。
「青春であり続けるとは、子供のままでいるということと同じ」

青春には青春の、
朱夏には朱夏の生き方があるというものと、
たしなめられた。

人生には青春 朱夏 白秋 玄冬がある。

もともと陰陽五行説からの考え方であるが、
人生に春夏秋冬があり、それがふさわしい生き方、指針となる。
春の時期に生き方を悩み考え基礎を作る。
夏の時期は、その土台を元に行動する時期。
秋には刈り取りの時期、そして冬…

その時期相応した生き方、考え方というのがあるはずなのだ。

「人は突然人生を引き算で考えはじめる」という。
あと何回こういうことができるだろう…
何回ここに来れるだろう…
何年生きれるだろう…
と考えはじめる。

青春の時期は、そんな期限は感じられないのだから。
考えはじめたら、
そのときが変わり目なのだろう…

若かりし頃、「33歳が自分の人生の全てだ」
突然天の声のようにドーンと思い込んでしまったことがある。
22~3歳の頃だったと思う。
「思い込み」と言えば思い込みなのだけれど、
何がそうさせたか、今では思い出せない。
ただ、素直にストンと腑に落ちてしまった。

もしマイナスのエネルギーでそう思い込んだのだとしたら、
厭世観に苛まれたのかもしれない。
けれど、じゃあ残されている10年間、
「何でもやってやろうじゃないの」と、
チャレンジすることにエネルギーを方向付けた。

その方向付けがなかったら、
今の僕はなかっただろう。
とっくに青木ケ原だったかもしれない。

もしかすると、
ぼくは、また一回り終わって、
二周目の青春にいるのかな…。

「忠告を理解していないな」と友人に怒られそうだ。