夏の終わり

朝の情報番組を観ていた。
その中のあるコーナーで
「最近の子供たちの夏休みの宿題の進捗状況はどうなっているか」

をテーマにしていた。

まず驚いた。
子供たちの宿題の手際の良いことにである。

ドリルはほぼ完了している、作文類は5~70%、自由研究や日記類はさすがに日を重ねないとできないものは、しかし着実に手がけている。
すこぶるしっかりしている。
し、そういうシステムを学校側もとり始めている。

冷房完備の教室をもつ最近の学校設備の状況を考えると、いっそ夏休みなど廃止したらよかろうにと僕は考えてしまうのだが・・・
(お盆休みは伝統文化維持の為に残しておきたい)

番組のキャスターら大人たちの子供時代を振り返って同時期の状況を質問されると、0%と言う答えが半数を占めていた。
僕もご他聞にもれず、その大人たちの仲間に入る。

8月31日の夜は朝までかかって家族総出でなきながら突貫工事をした記憶もある。

着実にクリアーしていく現代の子供たちのしたたかさに驚きはする。
が、反面、塾や習い事にスケジュール闘争をし、友人みんなが集まれるのは夏休み中何回もないと答えた子供に、て炎天下のプールに毎日通う真っ黒になる子供の姿の少ないことに一抹の寂しさを感じたのは僕のみではなかったろうと、勝手に考えてしまった。

公園に行けば友人たちが炎天下の中であろうと、ランニング姿で真っ黒になった友人たちが遊びまわっていた光景が、いつでも目を閉じると思い浮かぶのだ。