故郷といいたいのだけれど・・・

用事があって横浜まで出かけた。

便利なもので、浅草から苦もなく一時間もあれば、みなとみらい駅まで寝ていても着ける(いやいや・・・乗り換えは一回だけあったけど・・・)。

パシフィコ横浜の突先から海を臨むと、ようやく「らしさ」を感じることができる。
このあたりの風景ですら激変の場所。TONちゃん幼少の頃、海運事業をやっていた知り合いのおじさんにポンポン船で湾内を航行してもらった辺りで、岸は遠いし波は高いし、小さなポンポン船は木の葉のように揺れてすこぶる怖かった記憶がある。

紅白の灯台は目の前に見えるし、湾が実に小さくなった感触がある。

みなとみらい駅までは、電車が何処をどう走ってきたのか、駅で降りて、どう歩いたかもさっぱり検討がつかない不思議な町に来た感はどうしても否めない。

僕の横浜感は、伊勢崎町や本牧や本町や野毛に集約される。
せいぜい広くて二車線の通り。手を伸ばせば届きそうな軒の連続。

3車線も4車線もある大通りなんて、日本大通りくらいなもので、それでも目線はうんと低かった。そんな人間の背丈の町並みが故郷の横浜なのだ。


こんな風景、僕には外国でしかない。