十月十日

十月十日。

旧体育の日。

さらに言えば昭和39年(1964年)の今日が東京オリンピック開会式の日。

小学生時代のTONは聖火ランナーの通過をかわいい手に日の丸の旗を持ち、これでもかというほど振って瞼の奥にしまいこんだのでありまして、その後(つまり十月十日)の陸上競技場オリンピック聖火台にその聖火が移される瞬間を心待ちにしたのでありました。

それが今日。

この日を選んだのも過去の統計から一番晴れる確率が高い日ということで、開会式の日に選ばれたと聞き及びます。

アジアでの初めての開催国。
先の戦争で焼け野が原にされた日本がオリンピックを開催する。
わずか19年後にその偉業は果たされ、日本人の心にいかばかりの灯火をともしたことでしょう。

ハッピーマンデーとかいう政策によって単なる休日の一つにしか記憶されていないように感じるのはTONの取り越し苦労でしょうか。。。

このハッピーなんとかによって成人の日や多くの祝日がその意図とする意味を失っているように感じるTONです。これって少し怖い文化破壊と感じています。

誕生日は当日にあってこそ誕生日の喜びもひとしおでありましょう。
結婚記念日は今度の月曜日ねと一週間も伸ばされて喜ぶ奥様はおられるでしょうか。

個人の記念日すら大事な秘め事がその日の背後に歴然とあるわけです。

んならば・・・国民が共通した感動の備忘の日を祝日を増やしたいがためだけにコロコロ変更することが良いことなのか・・・火を見るよりも明らかなのではないでしょうか。

だからこそ、今日という日は今日でなければならないとTONは思うのであります。

そんなに休みが必要ならば、土曜日でも月曜日でも休みにすればよいではないか。祝日は祝日としてその当日を意味を考えながら祝うべきなのではないかと感ずるTONでありました。