装い替え

古い念珠がどこかに眠っていないでしょうか・・・

古いといっても貴重な玉もあれば、物質的というより精神的な稀少性もあるわけで、ちょっと形を変えれば、いくらでも現役として長生きできる念珠はそこらじゅうにあるものです。

正式な形は108玉の本連念珠ですが、この大きさになると若い人には使いにくいようです。

ならば、片手念珠に作り替えれば、有用になるものです。

玉数を考えながら振り分けます。

編み込んで・・・

房をつければ終了です。

是々非々

爆裂水晶といいます。

もうずいぶん前になるが、「面白い玉が入りましたよ」と玉屋さんが変わった玉を見せてくれた。

水晶を加工して急激な温度差によって起きる細かいクラックが入っているので乱反射が起きて不思議な表情を持つと聞いた。

クラックと聞いて即刻入荷はやめた。

最近巷ではよく目にする。

でも扱わない。

水晶表面に金メッキ、銀メッキ、プラチナメッキを施した玉もある。
使用していけば表面の磨耗によって、メッキの剥がれは起きるだろう。
が、見てくれの問題だけで致命的な故障にはならない。

けれど、内部のクラックは、それそのものが割れるのだ。白い白濁は実際に玉の内部では細かく割れているということなのだから。

面白い表情の念珠が作れるかも知れない。
けれど、致命傷を持った玉を使う気にはどうしてもなれないTONなのです。