血赤の振り分け

血赤なんて書くと、分かる人にはわかるけど、珊瑚に関心のない方にはおどろおどろしい名称に感じるだろう。

滅多に見られなくなってしまったが、血赤の珊瑚だ。
あるところにはあるという話しだろう。
ネックレスをお預かりして、穴の開け直し並びに親玉や下がり玉などの不足分を補充して、振り分けを作らせていただいた。

穴の開け直しの職人は気が気じゃなかったろうと思う。現に最初は断られてしまったのだから。そうりゃそうでしょうね。自分でも多分そう応えると思う。

何度か頭を下げてようやく引き受けてくれた。

おかげで最近ではちょっとお目にかかれない逸品が完成した。

余り玉で作らせていただきました。