軸糸の造作の比較

最近お客様から固くて嫌なのと、造り変えの依頼が入ることが少なくない。

何年か前から時々はあったのだが、これとして気にはしていなかった。
ただ、

「バネみたいな念珠だな・・・」というのが正直なところ。

男結びにしている結びそのものが解けるほどだし、何年使用しているのかわからないほど房は汚れているのに軸糸はビンビンなのだから。こんな不自然な念珠気持ちが落ち着かないな・・・

というのが正直なところ。

良いタイミングでちょうどお直しに入った機械編みの物の残糸を使って確認したら、まるきりの人権糸と判明。しかも機械編み。どうりで木玉だと穴ぐりが削れてしまうほど糸の方が勝る。

こうしてみると 
人絹糸使いの機械編みの軸糸
と一発でわかる。

一方・・・
 正絹糸使いの手加工の軸糸 だと反発することはないし、たなごころにそっと収まる。

どちらを使うかは自由だとは思うが、念珠ってなんなの?と思ってしまうのは考え過ぎか。

そんな思いのTONなのでありました。