夢仕事

夢の話。

夢の中で、懸命に大念珠を製作していた。
握りこぶし大の平玉を連ねた108玉の本念珠。

前も見たような光景。
前も同じことをやっている。

以前より一回り大きい念珠だった。
修験者か霊能者かなんだかの競い合いに使うという。
親しい人のようだった。

何を競うのか知らないけれど・・・。

とにかく相手が待っている。

一刻も早く仕立てないといけない。
あと、5玉。あと4玉…3…2…1終了。

全部の玉を通し糸(糸といっても綱引きに使おうかという代物)に
通し終え、いよいよ最後の結びに入ろうとした。

けれど…
「あれ?結べない」

糸が短すぎるのだ。おまけに太いからよけい結べない。
「え゛~」冷や汗を出しながら必死になっている。
細い絹糸で、結束しようともがくのである。

どう考えてみても無理な話だ。

それが、それが、である。
「ガンバレーぼく」と念じると
不思議や不思議、スルスルと糸が伸びるではないか…
ホッとしたところで目が覚めた。

夢でまで仕事をするぼく。ガンバレー。