お直ししながら考える。

やっぱりここが切れる元。

 

左と右、使用前、使用後みたいなもの。。。

菊房(片手念珠では梵天房といいます)を使っていると、糸がぼさぼさになったり、抜けてきたりしやすいもの。中には手持ち無沙汰でモミモミしているうちに気づいたらボロボロと崩れるなんてことも。

糸が数本伸びてしまったりする時、えい!とばかりに数本だからと引き抜いてしまうと、一本が二本、二本が四本、四本が八本・・・・房はバラバラと壊れてしまいます。

そういう時は切れるハサミを使って貯金貯金と、、、いやいや、チョキンチョキンと切り揃えてくださいね。房を長持ちさせるコツはそんなメンテナンスです。

最近は編み込みの丸い房(当店では手鞠房といいます)がもてはやされますが、細か~い糸を束ねて丸めたボンボンの房も趣があっていいものです。大事に使っていただきたいな。

精密彫り玉

精密彫りはどんどん値が上がって手に入りづらくなってしまった素材の一つ。

普通の羅漢彫りでも彫る人がいなくなったということで、廃盤になってしまった玉も多い。ちなみに国内の骸骨彫りはすでにアウト。良かったのに。ほんとにやりにくい。。。気に入った素材が次から次になくなっていくのは寂しさすら覚える。

「在庫でとっておいたのがありました」と、さっき材料を持ち込んでくれた。即いただくことにした。

羅漢彫りの中でも一番めんどくさい手のかかる透かし彫り。自分で彫ってみたらよくわかる。二次元の中にレリーフするのは案外手はかからない。それが三次元になると・・・こんな厄介なものはない。玉である以上玉、球になっていること、それが彫り上がった時に同じ形状であること。が、必要条件。

彫りも絵柄が始発と終点がきっちり合わないといけないし(それが三次元的に繋げないといけないということなど)、中刳りも丁寧にしておく必要がある、等など。

大玉の精密彫りは殻が薄いので取り扱いに注意が必要だけど、見ていて飽きが来ない玉だ。

ただ、注意を怠るとパキン!と割ってしまうのが難点。その難点が好きという方もいるわけで、そんな方のために素材はとっておかないといけないと思ってストックした。

27玉ですが、腕輪に使えます。どうしようかなぁ。。。

18玉用の精密彫り。
18玉用の精密彫り。

改装のこと

たぶん中国産のお念珠と思われる。玉の中をテグスで通してひょうたんの親玉を使い、人権糸の切り房で締めくくる。ネックレス用の玉を使用しているので、どうしても玉穴に関しては想像通り。

これからも長く使用していただくための工夫だけは考えなければならない。瓢箪の親ぼさも見ようによっては風合いがあっていい。けれどここはお客様のご要望により、二天玉と同じ紅水晶に交換して正絹房を付けることにした。

なんとかウーリー糸の細い糸が通すことができたので、なんちゃって造りにならなくてよかった。

中国の玉との相性よくバランスも取れたと思う。

 

 

玉穴の状態
1mm穴の玉は案外と穴繰りは綺麗だったので助かった。

こういうのも可愛いですね。。。

お客様のご注文で制作させていただいた。

水晶切子に赤、白、紫の三色正絹紐を通して花籠編みしてみた。

切子ものは穴が通常より小さめなので紐が通るか危惧したが、穴の加工が丁寧であったことが幸いして難なくスルスル通すことができた。

水晶には中通しの糸の色を吸い込む特質があるので、ほんのり桜色。こういう効果が期待できるから白水晶は面白い。

で、その大きさ。

小さめな輪っかになっているのは、じつは子供さんのための念珠なのである。

大人念珠と子供念珠の比較。
左は大人用の片手念珠。右は今回の制作。

可愛いよね。

成人する頃には、玉を足して大人用に作り替えれば一生ものと言える。

だからこそ、子供さんの小さいうちにお守り用のお念珠をしっかりした玉で作ってもらいたい。と、思うTONなのであります。

柘の完全素挽き

柔らかいトーンが魅力です。

今までなかったのが不思議。結局一から全て玉を挽かないといけないのです。

 

泣きたくなるよ。

悪い玉
穴繰りは切っぱなし。ヤスリと一緒。

見えないところは手を抜く店(職人?)がまだまだいるのか。。。

決してTONが裁判官なわけではないし、高所からものを言う気はないのだが、情けなくて仕方なくなる。

つないでしまえば穴繰りの状態は見えなくなるから、見えるところの装飾に手を入れていると高額なものとして値付けが可能となるわけで・・・でもね念珠の基本は、というか屋台骨は玉ですよ。玉にどれだけ真心こめて仕上げてくれているかです。その他の事はあとからどうでもなるのですから。玉は一生ものです。