四国三十六不動の腕輪

依頼されて製作いたしました。

迂闊にも三十六不動でこういう企画のあることを知りませんでした。

最近はありとあらゆるところで行われているので、営業的に言えば囲い込みと言うことになるのでしょうね。

だから、TONとしては内面的な耕しが気になるところです。

菊房と手毬房

昔ながらの菊房の良さは風合いの良さに尽きるかもしれない。編込んできた糸を利用して数百本の絹糸を束ねてうまく球体に整える。職人の腕の見せ所だ。

慣れないうちは糸が開かなかったり、結び糸を切ってしまったり、鋏ワークで丸める作業でいびつにしたり、はたまた束ねた糸を数本の絹糸で縛るときに、細い絹糸が指に(関節に)食い込んでめり込んでしまったりと小指の第一関節は夏でもアカギレ傷状態になってしまう。そんな苦労は案外知られていないなぁ。

菊房の弱点は球を作るために中央で縛っているだけなので、絡みやすい毛糸で作った珠ではなく糸同士が絡みにくい正絹糸(絡みにくいので戦前まではパラシュートに正絹を使用したと聞く)を数百本を縛る数本の糸の圧力だけで束ねるのだから、経年劣化で何本かの糸が抜けていくと崩れてしまう。法事の間、手持ち無沙汰に房をモミモミしていたら壊れちゃった経験は案外多いのではないだろうか。

一方、手毬房はもともとは猿の手と呼ばれる組紐の形の発展形。

小田巻、釈迦梵天、網梵天、いろんな名前を持っている。当店では手毬房と呼ぶ。

今は木玉を芯にして太い寄り糸を交互に重ねて作る。

手毬房の良さは何と言っても丈夫なことに尽きるだろう。固くて嫌という方もちらほらいるにはいる。菊房の風合いが感じられないがデザイン性といえばそうなのだと思う。何より丈夫が長所なのだ。

念珠堂ではどちらもお受けできます。

遠回り

海外生産の念珠のお直し。

房はどうしてもそれをお使いになりたいとなるということなので、1mm穴の玉に通す糸を考えるとテグスしかないということでお引き受けした。

8号の太いテグスを一本入れれば簡単なのだが、折れに弱い事を考えると細い糸を複数本通すことがいい。が、めんどくさい(と思ったらできないのだが)。まとまりのないテグスを複数本通すのになんと骨が折れることか。

でもね。。。使っていく上で明らかにこのほうがベターのはず。と思うとえっこらえっこら文句を言わずに通します。

で、出来上がり~~~!

やはり多いかな

今年はGoToの影響もあるし、なにより弘法大師の記念行事(弘法大師号を醍醐天皇から授与(延喜21年:921年10月27日)いただき1100年の記念の年を迎える)ということもあって、コロナで悪影響を被るかと心配しましたが、恙無いようです。別格20番札所で出されている腕輪の制作もコツコツ制作が進みました。

これは結構気を使うのです。順番があるし、上下があるし。編み込みがない分楽そうに見えるけど、案外なのです。。。

ワーイ。上沈香の玉を手に入れた~

へー!!

今時こんな状態の沈香出るの?って思う沈香が材料屋さんから入荷した。

もちろん一も二もなく手に入れた。香木は表情がみな違う。しかしどこかの国の買い占めで伽羅や沈香はバカバカしいほど高騰してしまった。おまけに自分が慣れ親しんだ香木の範疇をはるかに落ちる表情のものしか流通しなくなってしまった。

以前なら沈香の玉を抜いた残材を袋に詰めてお寺へ伺う時に手土産で持っていったものなのだが、とてもそんな真似は今は逆立ちしてもできない。

今回も案の定高かった。こんな時期でなければもっと入荷したかったけれど、いた仕方ない。良いものは時の運が巡っている時に手を出さないとね。

むかーし、個人用として手に入れた沈香腕輪に迫る風景の玉だ。。。久しぶりに嬉しい。

嬉しいと途端に元気が出てくるから不思議な・・・というか、現金なものだ。と我ながら思う。

https://nenjudo.ocnk.net/product/1051

5年ぶり。。。

白檀守護ネックレスは常に肌身離さず付けてくださいね。とお話させていただいたことをちゃんと守っていただいて(それ以上に)毎日欠かさず付けていてくださっていたという。

5年前から使っていただいて木肌は真っ黒!

それはそれは良い風景になっている。

直し初めて気づいたのは、ま==ったく!汚れが付着していない!

ネックレスは肌に直接付くもの故に皮脂汚れは付き物。

なのに、まったくその形跡がない。驚いた!

使っては拭き取り掃除を欠かさず、大切に使っていてくれたんだ。

正絹紐を玉に通し守札を親玉に取り付けながら、胸が熱くなるのを抑えられなかった。

わかってもらえるだろうか。。。頭で考えるわけではなくとも指先から伝わって来るのだ。。。

天台宗本連から腕輪への改装

どこにでもあるような天台宗8寸の念珠を腕輪に作り替えて欲しいとのご依頼。

六寸天台(六寸は規格にはない長さです)でならば腕輪として二重にすれば腕への収まりは良い。

八寸ともなると三重には短いし、二重ではゆったり過ぎるが実用的は長さだとは言える。

本連の親玉に取り付ける下がり部分。

ここにもひと工夫をと言われて作業する。

菊房をはずして留めを入れた紐房に変更。

こうすれば房が手にまとわりつかなくて邪魔にならないものね。

そして完成です。

アマビエ腕輪

水晶に彫り込みました。

ご存知アマビエさん。

玉でも良かったのだけど、あえてお姿がはっきりくっきりの方が最適かとプレートにて顕れて頂いた次第。思っていた以上に綺麗に仕上がりました。

赤べこさんもあって、我が店は疫病払いに囲まれてるなぁ。。。

108本連腕輪 水晶にて

腕輪と言うと略式の最たるものという感触だが、108玉の念珠を(概ね尺玉が多いようだ)腕に二重三重につけているのも目にすることがある。

ならば最初から腕輪用に寸法を考えてみかん玉に玉そのものを仕上げてボリュームを持たせて作ればよいと思う。

これはだいぶ前の作だが165㎜のTONの腕にぴったり。

下がりをつけているのは真言宗(八宗)を意識してのもの。

こうしておけば、急なお葬儀が入った時などでも小さめながら本連として使える。

ちゃんと浄明玉も使っている。
正絹の五色紐を利用している。

屋久杉の土埋木 改

腕の太い方へということで、標準寸法では用が足りませんでした。

貴重玉の場合(沈香だとかもそうですが)、足せる共木がないため、似通った玉で足すか迷うところですが、足し玉に高級イメージを持たせることも一手です。

この場合、象牙の道具仕立てにしてみましたよ。象牙って何にでも似合い高級感を増す魔法の素材です。

貴重な屋久杉の土埋木も手元にあと残すところ一本。後続が手に入るかなぁ。。。