読売新聞の5月30日版をリサイクルゴミとして
束ねてあった古新聞の山の中からようやく引っ張り出した。
というのも、先日、横浜のO氏の来店の際、
「日本人の宗教観」の調査結果面白いですよ
とのお話しを受け、興味をそそられたからに他ならない。
老眼鏡をかけても見え辛い目をこすりながら
隅から隅まで読みふけっている間にガイアの夜明けを見損なってしまった。
それほど興味のある調査結果だった。
全国の3000人を対象にした調査で79年から定期的に行っているようだ。
いくつか例を上げると
<宗教を信じているか>の問いに
信じる 26%
信じない 72%
で、79年の信じる34%からは意識が後退している。
<幸せな生活を送る上で宗教を大切だと思うか>
思う 37%
思わない59%
79年には思うが46%だったからこちらも低下している。
お宮参りや七五三を神式に結婚式をキリスト式に葬式を仏教式に代表されるような
日本人には独特の宗教観があると思うが。
それを現しているのが、
<先祖を敬う気持ちをもっているか>
持っている 94%
持っていない 5%
縦の糸が切れていないことにホッとする。
<自然の中に人間の力を超えた何かを感じることがあるか>
ある 56%
ない 39%
漠然と見えてしまうが、とても大事なことだと思う。
<宗教団体について感じること>
どういう活動をしているかわからない 47%
人の不安をあおる強引な布教をする 43%
高額なお布施寄付を集めている 36%
98年と同じ上位3項目だったと言うのも面白い。
僕の経験でも、浅草寺をどこかの団体が勝手に占拠して、一般人がお参りすらできない状態があったり、白装束の団体が店前を手を繋いで顔を隠してぞろぞろ歩く、なんていう全くわけのわからない団体もあり、大教団にしても寄らば来いの姿勢では敷居が高すぎる。
そうでないと申しわけされたとしても、3万人の自死に対して宗教者は、少なくとも結果に責任を感じるべきだと思っている。
広報がもっともっと必要だよね。
<死んだらどうなるか>の問いにも
生まれ変わる29%
別の世界に行く23%
消滅する17%
墓にいる 9%
何らかの形で霊魂の存在に52%の人が同調している。
日本人の根底の宗教心はそうやすやすと崩れてはいないなあという感じがした。
が、同時に特定宗教には一線を引く感じも否めない。
これをどう見るかはとても大事なファクターだなと感じた。