最近は、男女の別なく、特大の玉に魅せられる方が多いように見受けられる。
この写真の玉とて本来、男性用の22玉に使用する12mm玉強の大玉のルチールを使用して仕立てている。
石の表情が気になりだすと、小さい玉では飽き足らなくなるのかもしれない。
なんたって、大きい石は奥行きを感じさせてくれ、よくよく覗き込んでいるとその中に小宇宙を発見するからだ。
そこに吸い込まれんばかりの得も言われぬ深みを感じる。
何億年と地球の息吹とともに地下深く僅かづつ僅かづつ成長してきた石が今!自分の腕にある。
というのは、ちょっと視点を変えて考えてみるとなんとも不可思議な事実であり、なんと千載一遇の出会いであろうかと、思えてしまうのは僕だけだろうか。