第一号は、ある大本山の管主さまのご宝前に祀られている白檀のミニ観音様。
もともとはミニの香合仏を彫ってもらっていた職人さんに懇願しての逸品ゆえに製作も難渋した。それだけに、お気に入りは手放したがらなくなる病のTONは秘仏にしたくなるほど大切な像となる。ゆえにまだ十体ほどにも手が届かない。
お客様とも友人ともいえる氏がみえて、これはいいといろいろアッセンブルしだした。店の展示品と氏の持参のミニ法具を合わせていよいよ悦に入っていた。
あ。なるほど。なかなかいい。
率直な感想。
お経にも前段が大事なように、ご仏像にもそれを囲む環境が大事だなあ・・・
と思ったのだ。お厨子までは用意できたけど、それにあわせた仏具や法具まではねぇ。
店の閉店の音に本人は長居したとさかんに恐縮して帰られたのだけれど、教えられることもなかなかにありましたよと言いたかった。