終戦ドラマスペシャル「歸國」を読書の傍らちらちらち観ていた。
日本が悪かったばかりの一色に染まるこの時期のマスコミの報道に最近は終戦ものにはほとんど目を向けないことにしている。
のだが、観るものがなく、たまたまつけたらやっていたというのが正直なところ。
期待しないで観ていた。
とも言えぬまでもながら族程度に観ていたのだが、そのうち読書を中断してテレビを注視することになった。
エンディングに近い場面で長渕氏扮する軍人が先の戦争に対する言のなかで・・・
なんて言ったかな・・・
はっきり覚えていないのだけれど、戦争の原因についてだったかしら・・・
いやいや・・・戦後の日本人がなぜこうなってしまったのか?との疑問への投げかけだったか・・・
ん!そうだ。確か「戦後日本は驚異的な復興は遂げたが・・・」という台詞だった気がする。
ただ、その台詞の浅さにいささかがっかりした。
もう少し掘り下げて欲しかった。
戦後の日本には明らかな意図的な言論工作があった。
東京裁判史観にしてもそう、GHQによって「ウォー・ギルト・インフォメーションプログラム」という日本人へのマインドコントロールが終戦の年から7年間実行されてきたということもそう・・・。それらがイデオロギーと結びついて延々と続いてきた。
その種から芽を出した、ものの考え方が日本人の心に深く結実して、日本人なのに母国を愛せない人々を生んでいる。戦後65年たった今もなを日本人の心に。
植えられた種は生き続けているといった事実には全く触れていない。
まあそこまでは無理かなぁ・・・
そんなところで
「やっぱり今のメディアではここまか」と思いと、先の戦争に関してある程度ニュートラルなものの見方で編集されているといことにちょっとばっかり驚きを感じた。