何が文化的価値化ということなんだけれど。
浅草には、オヤッと思うビューポイントがそこら中に転がっている。
先端を行くスカイツリーばかりがビューポイントではない。
足早に通過してしまうにはなんとももったいない。
TONは最近(でもないのだが・・・)東武浅草駅、またの名を松屋浅草店とも呼びますがこの建物と隅田川を渡る東武橋そして業平橋までの高架に魅せられているのです。
そもそも墨田川に架かる橋梁は関東大震災後の復興事業で架けかえられたものが多く、見るからに頑丈そうなそれでいて、流麗なアールを多用している仕上がりになんとも虜にさせられます。
昭和6年5月25日に業平橋~浅草雷門(現浅草)間1.1km(花川戸線)が開通している。この浅草延長の際に新設された浅草駅ビルは久野節設計によるアールデコ建築で当時東京で屈指の繁華街であった浅草に花を添えると共に正面エントランスに設置されたエスカレータは関東地方で最初に設置されたものであった。
昭和の対戦前に架けられた橋と言うことだし業平橋駅からの高架部分もそんな時代を映しているわけですね。
この写真は、駅ビル北口の江戸通りからの絵。
見ると大きな煙突がすくっと立っている。
今まで全く気にならなかった。
その下部の建物本体とのなんとも言えない合わせ技。いいなあ・・・
早くこの外装に貼り付けているシマシマの着ぐるみを剥がしていただいて、駅ビル創業当時のモダンな姿に還していただけないものか・・・
実に実に夢見るTONなのであります。