癒し系・・・?

今までに何度も目にしていた絵なのだけれど、今ひとつ手に入れるまでは行かなかった。御木幽石師の絵。

浅草の店の基本設計は画廊、もしくはブティックをベースにしての設計だった。

TON自身、妙に仏画や掛軸に関心が強かったこともあったけれど、新店舗を立ち上げるのに当時は同じ業種の世界では実用一点張りの内装の店が多く、理想とする店舗が皆無に近かった。そんなこともあって、よりイメージに近い雰囲気を醸し出す対象が、結局異業種の画廊の姿に、ということになってしまったのだった。

そんな縁なのか、不思議なもので浅草店を開くオープニング期間中、画廊機能を最大限に発揮したかたちとなった。

以前にも書いたけれど仏画を世に広めた功労者である作家「難波敦朗個展」が始まりなのだから、何とも不思議だ。

そんなわけで、絵と念珠堂とは切っても切れない間柄となって未だに続いている。

絵のない風景、室は考えられないし、一枚の絵によってもたらされる心の潤沢さは、お金に替えられない。

で、この絵が店内に飾られることになった。

「御木幽石」師の絵には温かみばかりでなく一歩踏み出させる何かが感じさせられる。

マッチの逆襲

昨年の12月27日付けでライター規正法が施行された。

http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/shouan/index.htm

子供のライターによる火遊びをし、結末として火災に至る事故が多発したことがその法の施行を加速させたと思う。

猶予期間が9ヶ月。
ということで、今月27日以降は、100円ライターはPSCマークの付いたものでなければ販売できなくなるのだそうだ。

そこで困ったのが、仏具業界。

なぜなら、ローソクにしてもお線香にしても火をつける道具として、ライターが一般化しているからだ。

問屋さんからは、試作品や発売予定品を幾つも見せてもらった。

安全装置が付いて、ロックがかかるもの、スライド二段階スイッチなるものなど新案をひねり出して、子供が簡単にはいたずらできない工夫が盛り込まれた。
おかげで、姿を消さざるを得ない商品もちらほらある。

使わせてもらった。

「う!硬い(重い)」ばねが壊れている?と思わせるほどスイッチが重い。
火をつけている間、指をスイッチにかけていないといけないわけで、反発力が強くて指がプルプル震えてきてしまうしまつ。
親指、人差し指、中指・・・と指を替えて押してみるが、親指、人差し指以外はスイッチを押せない。

あ!これなら子供のいたずらはできないな。
なら安心・・・・

でも・・・・でも・・・・

お年よりは火をつけられるの?

ご仏前でご先祖をお参りされる最多人口はお年寄りだよね・・・・
握力の弱いお年寄りが、このスイッチを押してローソクに火をつける。

ちょっと想像できない。

ほぼ希少危惧種並みとなってしまった「マッチ族」に再び活躍してもらったほうがよいのではなかろうか。とついぞ思うTONなのであります。
以前は喫茶店やお店のノベルティーでいくらでもゴロゴロしていたマッチ君。

もう僕らの時代は終ったの?とすねていたけれどこれで俄然脚光を浴びることになるでしょうか・・・・

空は生きている

スカイツリーを見るたびに、マリンタワーと重なって見える。
東京タワーの優美さと比べると、まるで比較にならないが、それなりにランドマークになってきた感はある。

スカイツリー本体よりそれを取り巻く環境とのコラボがおもしろい。

ツリーが高いといっても空の高さには比べるべきものもないし、その環境の中で溶け込んでみたり反発してみたり、日々変化していておもしろい。