孔雀石の念珠
浅草のそら
自分の番
お前の番だと声かけられて、
ドヒャッとするやっあ女の子♪
子供の頃よく聞いたクレージーキャッツの歌詞の一部だ。
写経の教室を20年続けている。
様々な事情を抱えながら、時間を捻出して通ってきてくれている生徒(同士)さんたち。
20代の若者が多く在籍していた時期もあったけれど、最近は同世代以上に固まってきた。
平均年齢が高いから辞める方は、殆ど健康を理由にしての終了となる。
最近目につくのは、本人の健康というよりも、同居、別居にかかわらず家族を理由に、その介護のために休止せざるを得なくて、ということが増えた。
今日も一人、離れて暮らすご実家の一人暮らしの母親を面倒見ないといけないからということで辞められた。
お嫁に来ても、一人っ子は実家の責任を負う。
「がんばって」としか励ましの言葉しか言いようがない。
同居していてさえ、介護に苦労する世の中。社会が核家族していて同居していない親にたいしてはどうしたらよいのだろう。
親が健康に暮らしてくれるだけでも、ありがたいということだけではお茶を濁せない。
今度は自分の番だもの。
浅草のそら
半装束の腕輪
一歩一歩
折れたお線香を集めては、店でお祀りしている仏様の宝前で使用している。
店でテスター用にあけておくお線香は、押して折られたり、箱ごと落とされて全滅したり結構リスクがある。
でも焚かないと、お香の本当の香りはわからない以上、リスクは承知でリスニングしてもらうために開店した四半世紀前から同じ方法をとっている。
そんなわけで、試し香にはことかかない。
そしてまた、仏様に差し上げるお香にもことかかない。
折れたものを差し上げるのはどうなの?と聞かれる時はあるが、申し訳ないとは思わない。
お線香だって働いてきたのだもの。
お客様に自分たちを理解してもらおうと・・・
が、運悪く床に落ちたり、押されたりして犠牲になってしまった。
折れたことは名誉の負傷である。
ただ、店頭には置けないだけ。
だから名誉を持った折れ線香を仏前に捧げさせてもらう。
で、毎日毎日、コツコツ差し上げている。
山とあった折れたお線香も気づくとそこをついている。
早いなあ・・・・
毎日コツコツ。
これがいい。
毎日コツコツ。
コツコツ。
雰囲気あります
浅草のそら