ちょっと実験

沈香が急騰している。

香木そのものが金地金の上昇をはるかに上回って急騰している。
希少ということもさることながら、中東や中国やヨーロッパにて大量に使用されはじめたこと、そして儲かる話に目のない投機筋の目標にもされてうなぎのぼりになっている。

伽羅だけが対象だったものが、沈香へ、そしてインド産白檀がたいへんな状態になった。

念珠作りにおなじみの白檀。沈香。

仏像を彫るような尺サイズのものではないのでまだ白檀は落ち着いているが、沈香は風前の灯状態だ。

最近は、染め技術が向上したので、本当に注意が必要。
「黒いからこれはいいぞ」
なんて単純なものではないことだけは知っておいてね。
と、耳打ちしたくなる。

白いから悪いかと言うことには、はっきり「ノー」といっておきたい。

こんな白ね。

本当は白は白で香は爽やかな香りがするのである。
要は主観の問題で、好きか嫌いかの問題だとTONは思っている。

で、実験をしようと思い立った。

玉を抜いて潰してみた。
中も真っ白。

香炉にたどんを入れて銀葉を使うことにした。

こんなこともしたけど、香りが辛くなってしまい本当の甘さは味わえないので、銀葉使いがいいと思う。

甘い中に爽やかな辛さが漂い始めました。

久々に

関東ではあまりお目にかからないと思うのですが、関西にお嫁にいかれる方が結納の品のひとつとして、またその前後に嫁ぎ先のお仏壇にお供えするため、つまりはご先祖様に「末永くよろしゅうお願いいたします」との心を供えるために慶祝用のお線香をお持ちします。

この仕事を始めた頃、本当にカルチャーショックを覚えました。

箱は朱色の漆箱。
かけ紙は紅白。
金銀の水引。

なにより嫁ぎ先のご先祖に挨拶する。

ということに、結婚は当事者同士の同意だけで済む現在の民法のもとに生まれた戦後っ子の僕らの世代には、なんと奥ゆかしいと思しもしたし、婚姻には家と家の結びつきなんだという考えが残っていることにどこか心地よい、ホッとした思いで受け止めたことを思い出します。

アクアマリン

アクアマリンの27玉。

親ボサは、本翡翠を使用しています。

房色はこんな感じでしょうか。
以外にブルーの房色はないのです。

ややもすると・・・

忘れがちになるのだけれど・・・・

うち・・・
仏壇屋です。

江戸指物の流れを汲む東京仏壇が好きで仏壇屋をはじえたTONですので、やっぱり主力は今でも東京の職人が一人で作る東京仏壇。

このマークが証しのひとつではあるけれど、全体に感じるぬくもりが東京仏壇の特徴。

好きなんだ。。