紅水晶2点


紅水晶のピンクはルビー玉との相性がいい。


紫水晶も同系色つながりで、ちょっと大人の雰囲気。

何れもオーダー

試行錯誤

「さあ作りますかね」と取り掛かった製作ですが・・・・

正絹紐の五色仕立てにということでのご注文。

といっても玉は持ち込みなので、自前の玉とは勝手が違う。

最近一般の方も玉を入手することができるようになりましたので、玉の持ち込みは格段に増えました。が、念珠用の玉ではないものは玉穴が小さいのです。

ネックレス用は1mm穴未満が主で念珠用は1.8mm以上。真芯に穴は開いていないと、穴の大きさのばらつきは絶対あってはいけないのです。

この差は、念珠として玉繰りのし安さや、中糸の切れにつながります。1mm穴なら短時間であけられるものを数倍の労力で開けるのですから価格にも反映します。

念珠玉の加工は見えないところに丁寧さが求められます。

いったん紐を二本、何とか通しましたが・・・・

正絹紐は疲れ果ててヨレヨレ。。。。

で、イレギュラーの方法で

下がりを一旦組み上げました。
が・・・・

玉の置き型が違うと言うことでやり直し。

そして。。。。
カンセーイ!

舟渡御当日

54年ぶりという舟渡御は誰もが始めての経験。
それだけに、どう舟に乗せ、降ろすのかが興味の中心でした。

この角度から宝蔵門の甍が丸見えになることはそうありません。

浅草寺を出た神様たちは、浅草寺外周を一巡りし、雷門前から右折し花川戸の上船場へ向かいます。

一行が30分遅れで雷門に到着しました。

一之宮が近づいてきました。
三社権現の幟(のぼり)は、神仏分離を愚策と考えるものとしては、うれしいものです。

吾妻橋上は人でぎっしり。割り込めません。

はなから舟への上船を確認したかったTONとしましては、ラッシュの橋上を横目に見ながら、小走りに上流に向かいました。

おっとっと・・・・
着いてみると花川戸の上船場も限りない人でごった返し状態。

淡々と上船は進んでいました。

一之宮は無事上船。

ここら辺から空模様が怪しくなり、ポツポツ。。。。ザーザー。。。。
傘を持たなかったTONは隣の人の傘の軒を借りてじっと待ちました。

雨が降っていなければ、もっと映えるのですが、龍神がつきまといますから、雨は避けられないでしょうね。

一行は船団を整えて。


写真提供K氏


写真提供K氏


写真提供K氏

写真提供のK氏とも話していましたが、本来なら和舟三艘にそれぞれ一之宮、二ノ宮、三之宮を鎮座していただき、土師中知の末裔、浜成の末裔、竹成の末裔がそれぞれに乗り込むと言うのが古式なのだけれど・・・

浚渫などの港湾作業に使う台船に三基まとめて乗せてかぁ・・・せめて和舟がよかったのにねなどと話してみたり企画者側の苦労をよそにしきりに話していたりでした。

専堂坊、斎藤坊、常音坊で仕切られてきた浅草寺三譜代の制度は惜しくも、近年消滅してしまったとはいえ、精神部分には、浅草繁栄の基を築いた、三柱の神様たちへの、先祖供養、孝養であり、先祖の高徳に対しての感謝の気持ちが内在したものが、三社祭りであるし、舟渡御であると思うのだけれど。。。

たんなる馬鹿騒ぎが祭りの姿だなど考えたくもない。

まさかまさか、単なる観光資源などと考えるものは、まさかいないとは思うのだけれど・・・・・

朝の静けさの中で

朝一番に昨晩の堂上げの余韻を確かめに浅草寺本堂外陣に足を向けました。
隅田川をぐるっと一周してからですが。

本堂に入りました。
壮観です。
土師中知を真ん中に、浜成、竹成兄弟を左右にして鎮座いています。


観音様の篤信者第一号である土師中知を神輿に遷し、同座に鎮座する。
歴史を考えれば考えるほど感動ものです。

土師中知(一之宮)と観音様。
どんな対話をされているのでしょうか・・・

この風景、ふだんでは見られないのですが・・・・・

おわかりになりますか?

境内がやけにすっきりして見えませんか。

実は大香炉と賽銭箱が取り払われて(賽銭箱は作業中)います。

雷門の大提灯もこのとおり。

三社の時か台風の時でもないと見られない光景です。

三社祭りも台風並と言うことでしょうか・・・・

新門の若衆が作業中でした。

浅草寺 堂上げ

夕刻、走って浅草寺に向かいました。
示現会のひとつの山場、堂上げの祭事です。

すでに冷たい雨の中人だかりが見えます。

でも・・・・

ちょっと少ないかなぁ。
4~500名程度と言うところでしょうか。

ともあれ、浅草神社から御魂を遷された、神輿がおごそかに出発の準備を整え終わり、ざわつき始めていました。

一之宮つまり土師中知の御魂を乗せた神輿が見えます。

いったん、本堂下に三之宮までの三基が集合し、人力で堂内に持ち上げられるわけです。

残念ながら、今日はここまで。

後ろ髪を惹かれる思いで仕事に戻ったTONでした。