最近は様々なものが生産終了を迎えて一頃のように選ぶ楽しみが減ってきた気がする。
香木を楽しもうとするとき、時間があれば炭団に火を入れて、灰に潜らせ銀葉を使用して香木の力を十二分引き出すようにして楽しむのだ。。。。が、
そんな時間が持てないときは電気香炉は実に有益だった。
「だった」という表現は・・・つまり・・・もう・・・ないということなのだ。
以前は、各社ひとつや二つのレパートリーを持っていた。
電気では危ないから触媒の原理を応用したものまでリリースされていた。
そのうち、ひとつ消え、二つ消え・・・・
なくなった。
全然というのではないが唯一残ったのがこの香炉なのだ。
温度調節つまみがついているので、香木の微妙な温度管理がらくちんそのもの。
実にありがたい。
電気香炉のよさは時間が短縮できることもさることながら、雑味がないこと。
香席で焚くのではないから灰も使い回ししているから、灰にわずかな匂いがある。時間があれば灰も焼いてしまうのだが、そんな時間はないし、炭団も、充分火が回っていないと炭のにおいがたつ。
電気香炉の場合はそれがないので助かる。
これははじめて使ってみたけど、なかなか優れものだった。
またいろいろ手持ちの香木を楽しむ事ができそうだ。