浅草のそら
浅草のそら
巡礼の順番
ずっと以前、不思議に思ったことがあった。
お寺に対して盛んに営業をかけていたことがあった。
名簿をもとにDMを毎月出していた。
当時は全国の寺院を一括した名鑑が恐ろしくない時代でようやく見つけた古い名鑑をもとに出す。すると0.5%程度帰ってきてしまう。住職名が変わってしまったのかと思うこともあったが、寺そのものが移転するということがあることを駆け出しの頃知った。
巡礼に興味を覚えて古書店の古い霊場紹介本など買い込んでは読んでいた。
するとあることに気がついた。札所寺の住所が違うのだ。
江戸、明治、大正と・・・廃寺も多い。
ということは、札所もそのまま郊外に引っ越すこともありうるわけだ。
記憶には新しいと思うが、何年か前に御府内開府四〇〇年という記念年がおとづれた。
徳川家康が江戸に入府して400年経ったという記念で様々な記念行事が行われた。
その流れを汲んで御府内88箇所巡りが脚光を浴びた。
うちの写経の会のメンバー内にもブームが来た。
TONもやりたかったが、さすがに仕事があって歩くことはできなかった。
巡って来たメンバーたちの感想を聞くのが楽しみとなった。
が、巡ってくるメンバーたちが口を揃えて聞き捨てならぬ言葉を聞く羽目になった。
あるお寺でこうだったというのだ。
いつものようにお参りして御朱印をいただこうとすると・・・
「ちょっと待ちなさい。なんで順番に巡らないのですか」と注意をされるらしい。
甚だしい場合は1時間も足止めを食って巡礼とはこういうもので・・・云々と、ずーっと聞かされたと報告してくれた。
札所の位置がすっかり変わっていることを知っているTONとしては、そう言う言葉には不可思議に思うわけで???なんで?となる。
で、寺の研究をしていた友人に話をする機会があり巡礼の札所打ちの順番について尋ねてみた。
丁寧にも彼は自己の研究サイトで発表をしてくださった。
それがこちら。
http://blog.goshuin.net/gofunai_junban_1/
最近ご縁をいただいた霊場巡りをされていらっしゃるお客様も、「一番霊場をきちんと打てば、あとはどこから巡っても大丈夫ですよ」とお寺さんから聞いていますよ。
と教えていただいた。
これで安心して、巡ろうかな。
あとは時間を作ることが問題だけどね。