装い替え

古い念珠がどこかに眠っていないでしょうか・・・

古いといっても貴重な玉もあれば、物質的というより精神的な稀少性もあるわけで、ちょっと形を変えれば、いくらでも現役として長生きできる念珠はそこらじゅうにあるものです。

正式な形は108玉の本連念珠ですが、この大きさになると若い人には使いにくいようです。

ならば、片手念珠に作り替えれば、有用になるものです。

玉数を考えながら振り分けます。

編み込んで・・・

房をつければ終了です。

是々非々

爆裂水晶といいます。

もうずいぶん前になるが、「面白い玉が入りましたよ」と玉屋さんが変わった玉を見せてくれた。

水晶を加工して急激な温度差によって起きる細かいクラックが入っているので乱反射が起きて不思議な表情を持つと聞いた。

クラックと聞いて即刻入荷はやめた。

最近巷ではよく目にする。

でも扱わない。

水晶表面に金メッキ、銀メッキ、プラチナメッキを施した玉もある。
使用していけば表面の磨耗によって、メッキの剥がれは起きるだろう。
が、見てくれの問題だけで致命的な故障にはならない。

けれど、内部のクラックは、それそのものが割れるのだ。白い白濁は実際に玉の内部では細かく割れているということなのだから。

面白い表情の念珠が作れるかも知れない。
けれど、致命傷を持った玉を使う気にはどうしてもなれないTONなのです。

年末のプレリュード

もう酉の市。。。

熊手の声を聞くともう今年も終わりが近づいてきたと感じてしまう。

こんな季節になってきたんだなぁ。。。

浅草のそら

今朝は寒かったですね・・・

木枯らし一号です。

お日様が顔を出してくれてようやく暖かくなりましたが、TONの日課にしている朝のランニングで、ついにチョッキ(死語?)を着込んでしまいました。

いやだいやだは嫌だ。だめだだめだは駄目だ

TONの良いところは、ひと晩寝れば前の日の嫌なことは、頭の中からすっかり消え失せていること。

子供時代はよく嫌がらせをされたみたいだ。
忘れてしまうんだから、マイナスの記憶なんてさらさらない。みんなよかった。楽しかった。

でも今になってよくよく考えてみると、あれはいじわるだよな・・・と思い当たることが見つかる。

物心ついてからこの方いや、正しくは思春期になる頃までだが、ひと晩寝ればリセットできた。が、思春期を迎えると天性のりセッターでは対処できないくらいの重圧が襲いかかるようになってきた。

そんな時はどうするかというと、何も考えないことにする。もしくは前向きに置き換えることにした。
何も考えないことにするためには、何かに夢中になること。特に運動系はよかった。今でも頭がいっぱいになりそうになると掃除をはじめるか、走りに行ってしまう。

も一つの方法が、必然として自分に起きたことなのだと受け止めてしまうことにしている。

嫌だ嫌だと思い続けるのは実に体に悪い。

だめだだめだと思い続けるのはさらにダメだのハードルが待ち構えている。

そんなことに気付いた時から、寝てしまって次の日に残るダメだは受け止めることで、積極的に消化できるようになった。

お預かりした念珠が海外ものの場合、日本の職人の制作したものとは比べ物にならない粗悪さがある。
最終的に念珠のスタイルをとっていればそれで良し。いつかは切れることまで想定する必要がどこにあるのか・・・新しいものを買えばいいでしょ。が、見えてくる。

以前から何度も取り上げさせていただいてはいるが、ここ最近はさらに増えているような気がする。
治す場合は玉の組成を変えない限り難しいものもある。
玉穴を変えるだの、磨きをかけるだのと根本治療が必要な場合もある。

けれど、時間とお金がかかる。
下の状態でいいとなる。ということは、こちらも外国の方法をトレースするということなのだ。

いやだ。

少しでも良くしてお返ししたい。

ない頭をひねくり回す。けど良い方法なんて見つからない。

そんなおもいでいるから玉の順序を間違えたり、余計な力が入ったりミスを繰り返す。

いやだーー。

でもそろそろ転換しないとね・・・・

自分がやらしてもらう意味をありがたく思わなくっちゃね。