軸糸の造作の比較

最近お客様から固くて嫌なのと、造り変えの依頼が入ることが少なくない。

何年か前から時々はあったのだが、これとして気にはしていなかった。
ただ、

「バネみたいな念珠だな・・・」というのが正直なところ。

男結びにしている結びそのものが解けるほどだし、何年使用しているのかわからないほど房は汚れているのに軸糸はビンビンなのだから。こんな不自然な念珠気持ちが落ち着かないな・・・

というのが正直なところ。

良いタイミングでちょうどお直しに入った機械編みの物の残糸を使って確認したら、まるきりの人権糸と判明。しかも機械編み。どうりで木玉だと穴ぐりが削れてしまうほど糸の方が勝る。

こうしてみると 
人絹糸使いの機械編みの軸糸
と一発でわかる。

一方・・・
 正絹糸使いの手加工の軸糸 だと反発することはないし、たなごころにそっと収まる。

どちらを使うかは自由だとは思うが、念珠ってなんなの?と思ってしまうのは考え過ぎか。

そんな思いのTONなのでありました。

セ-マンとドーマン

お星様ひとつ ♫

北朝鮮のマークではない・・・

ドロンパの星でもない・・・

五芒星なのである。

その証拠に裏はこうなっている。

極めり。。。

勾玉三種類

暫くぶりに作らせていただきました。

頭は忘れているけれど手は勝手に動くからね。
自動書記ならぬ自動編込み機なり。

白黒の世界

僕が写真に興味を持ちだしたのが高校一年の時。

自分の街に当たり前のように走っていた市電が全廃される衝撃を受けて、カメラを片手に全国の路面電車を撮りだしてから夢中になってしまった。

フィルム時代のカメキチにとって、一番のネックは現像代であった。

いちいち現像所に出していたのでは、小遣いがいくらあっても足りないし、人に頼んでいたのでは自分の狙っていた表現に映像が追いつかない。

みんなそうだったと思うが、時を待たず現像の世界に没頭するようになっていった。

風呂場を使って、現像液、定着液を用立てて、少しでも安上がりにするために定着液はミツカン酢を使って・・・台所から拝借していくもんだからお袋に何度嫌味を言われたものか。
おまけに風呂場は使えない、使ったあとは酸っぱい匂いが抜けない・・・etc。

しかし、面白かった。

現像液の温度調節一つ、印画紙の一部だけ温度を上げて映り込みに変化をもたせる、などなどと深みにはまっていったのだが、技術を蓄積する時間もないまま、全紙の依頼まで受けてコンクール用の山岳写真までも手がけた。全紙を受けるトレイはお風呂の利点を生かして湯船を使うなど涙ぐましい努力をしたものだ。

デジカメの時代になって興味を失った。

久々にインスタという遊びをちょこちょこ仕出した。

そこで久々に再開したのがモノクロ処理の世界。

しばらくまたお世話になりそう・・・。


浅草寺内の母子像。満州からの引き揚げは辛かったろうなぁ・・・