東京には空がある。

朝は調子が良くて南千住まで足を伸ばしたTONであります。朝の6時はまだ寒い。けど東京のど真ん中にいても夜明け前後の待機は気持ちがいい。

智恵子抄の千恵子ではないが、東京には空がないとTONも思っていた。しかし安達太良山ほどではないがそれなりにうんと待機を吸い込んでみれば、気持ちも良くなる。ただ、通勤の人々が闊歩し始める頃には、どことなく空は淀み出す。だから極力、お日様が顔を出すか出さぬか頃に願わくば外に出ることが日課なのだ。

毎回毎回、同じ光景なのだが、何かしら新しいものに出くわすもので、全てが流転している世の中にあって、昨日と今日は全く同じ、なんて余りにも傲慢な言葉だと思い知らされるのだ。

浅草の川向こうは今はうんこビルがあたり、区役所があったりと変貌しているが、明治の御代になるまでは、細川藩の下屋敷、そこに隣接して水戸藩の下屋敷があった。今はソメイヨシノを始め様々な種類の桜が競い合っている庭園・・・水戸様の日本庭園跡が公園となり目を楽しませる。以前から建つ石碑。ちょうど良い機会と寄り道してみる。なんと藤田東湖の終焉の地であるその碑であることを知った。ほ~である。

 

空っぽの腹の虫がグ~となる。

 

明示天皇のレガッタご観覧の地には顕彰の牌が建つ。レガッタの練習はもう始まっていた。

水神橋まで走ると花桃だろうか、レンゲと二重奏で出迎えてくれた。

花に見とれて汐入大橋まで足を伸ばしてしまった。