今上天皇陛下のご生誕日ということは、昔の人なら誰しも天長節と呼ぶだろう。
昭和一桁のTONの母もそうだった。天皇誕生日といってもピンと来ないようだった。
天長節には学校に集まり紅白饅頭と校長先生からのありがたいお言葉を頂いて帰ってきたものだと戦後生まれのいい加減な耳と心は完璧にスルーしていたのを覚えている。もっと身を入れて聞いてあげれたら良かったと後悔している。
そして忘れてならない今日の日は、70年前(昭和23年)A級戦犯と指定された25名の日本の指導者の中で7名が代表して絞首刑された日でもあることを。当時皇太子であったそのご生誕の日を、一方的な裁判とも言えない戦争裁判の犠牲として刑場の露と消えさせたまさにその日に当てられた。
毎年この日になると、ふと合掌せざるを得なくなるのだ。