浅草のそら

今日は、成道会。

お釈迦様が悟りを得た日であり、仏教徒にはとても大事な日です。

キリスト教徒が人口の数パーセントの日本なのに、クリスマスがすっかり定着している。よくよくかんあえて見るとおかしな話だ。

ぼーと生きてるんじゃね~よ。。。と言いたくなりはしないが、子供時代はプレゼントをおねだりしたり、年に二度だけのケーキ屋ご馳走を食べたりとその恩恵に存分にあづかっていたのだから突っ込めるわけがないではないか。

ただ・・・キリスト様のお誕生日は盛大に祝って、仏教に深い恩恵を頂いてる仏陀には余りにも冷たくはないかの~という素朴な疑問からの思いなだけだ。ま、イエス様が洗礼者ヨハネに洗礼を受けた日を祝ってもらっているかといえばそんなことないのだから・・・痛み分けということだろうかな。

案外知らないこと・・・なんだなぁ今は。

和ろうそくは、燃える炎がとても綺麗である。

炎のゆらめきに陶酔する。そんな人気のある商品の一つである。

だけれども・・・取り扱いを知らないばかりに、不良品と思われて苦情をいただくこともある。

今は洋ロウソク、つまり石油系の材料を元に細い糸芯を通したものが主流で、一度火をつければ安定した炎が最後まで保たれる手間のかからない優等生しか知らない方が多い。

和ろうそくはそうはいかない。和紙を細く巻いたものを芯に使用して溶かしたハゼの実の蝋に何度何度も浸して太らせていく。

洋ロウソクと比べると比較にならない太さの芯が使われている。

また、芯自体も和紙を巻く関係で中空となる。ということは煙突効果で蝋燭下部から空気を吸い込むということだ。その空気の供給で着火した炎にふいごの原理よろしく風が送られる。そのために和ろうそくの炎は大きい。

初めて使われる方は炎の大きさにまず驚く。そして消えにくいことにまた驚くことになる。

問題は、火をつけて放っておけば紙芯は炭化する。炭化した芯は空気の通りの邪魔になるし炎の原料の蝋を吸い上げられなくなってくる。解決方法は、燃え残った炭化した芯を取れば済むことなのだ。

∴ゆえに、芯を切る作業が和ろうそくにはついてまわるということ。

良い明かりを楽しむためだもの、手間を惜しまないで欲しい。

燃えた芯が長くなると火が安定しなくなります。

和ろうそくの芯切り作業

芯切り鋏
芯切り鋏

安全に使っていただくためにも、和ろうそくの特徴を知って文化としての和ろうそくを大切にしたい。

何とも言葉で表現できない、和ろうそくの炎のゆらめきを楽しんでいただきたいものだ。