仏像の修理

仏像の修復は江戸期のものをさせていただくことが多かったのですが、過去に仏壇と一緒に販売して舞い戻ってきたのはこれで二件目です。いつお嫁に行ったものかなと調べたら20年前。

白檀(もちろん老山白檀)がまだまだ気軽に手に貼った時期とは言え稀少材の老山。修理するにも大変な時代になってしまいました。

見ると、光背は折れてどこかに飛んじゃったと言うし、ちょっと無残。お盆までに間に合わせたいと(TONがね)思いつつ職人に依頼した。でもこれくらいなら自分でも直せそうだけど、餅は餅屋にお願いした。

台座もこの状態。
光背の48本すべて揃いました。
左手はまるでないので、作像させていただいた。

以上でした。

直して勉強です。

念珠の制作、修理が可能ということは、いろんなことにも応用が可能ということで・・・ネックレスは日常茶飯事として、根付紐(江戸時代の秀作をだいぶ見させていただきました)、羽織紐(着物を持っていないのに)、タンス飾り(古い房の形状が残ります)、特殊結び(これはもう勉強です)、etc、etcいろいろやってきましたね。で、今回は小型印籠の飾り紐。まるで念珠つくりです。房までついてますからね。

実に実に勉強になります。

象牙蒔絵入り印籠
完成。