自分もここまでの修復は見たことがなかった。
ある程度裏打ちしてお茶を濁す程度のものは何度もしてきたが日頃お世話になっている表装専門の会社の営業マンと話をしていて見せてくれた資料に驚きを隠さなかった。
尺5立くらいの阿弥陀本尊の掛け軸と思われるが、ほぼゴミと認識されるところまで風化している。
水を含ませて伸ばしながら元のお姿に近づける。
これは・・・ジグソーパズル。裏打ち紙の上にはめ込んでいく。
ある程度形になると折り目の癖をなくすために補強用の裏打ちを行う。
気が遠くなるわい。。。
正面から見ると如来が姿を現される。。。
あとは表装を施すのみ。
欠損部分を残してはいるが完成。
やりようによってはさらに筆を入れることもできるだろう。
これは、もう、これで芸術だよね。