浅草のそら 鏡開き

毎年一月は11日鏡開きの早朝に浅草寺境内の掃除会を商店主たち有志が集まって行っている。以前は某有名老舗の店主が作る豚汁が提供され寒中にもかかわらず暖をとるひと時を提供してくれたものだったが、そこは高齢化にかなう訳もなく普段月と同じとなってしまったのはいささか残念無念だ。

去年は本堂での朝課の終わる時間を見定めてから、おもむろに参加していたので記憶もあやふやとしか残っていない。やはり足の痛さを噛み締める時間が、良い思い出の秘訣なのだろうと今にして納得がいく。

そんな不真面目なことをしていた為のしっぺ返しなのかどうしたものか今朝家を出る時間を見誤って朝課のはるか前に本堂についてしまった。しかもまだ門扉も開いておらず、雪が降りそうなほどの寒風の中待たされる羽目になった。
1月のしょっぱな早々隠徳を積んだと言うべきか、普段の報いと言うべきか、いややはり前向きにとらえるのがよかろう。

仲見世のこの風景が真昼の光景だったのがつい最近までであったのだから・・・・
そうこの風景だよね。夜明け前ならいくらでも納得できる。
鈍色というのかどんよりした今にも白い花びらが降り注ぐような空模様。