長いおつきあい

初期の頃の白檀プレートだった。

もうずいぶん年季が入っている。玉も板も。よほど身につけていないとここまで黒くはならないよ。
玉を見ればいかに大切にして凝られたかがよくわかる。正絹紐は消耗品だけどそれでも奇麗な使い方だと理解できる。
お守りとして仏様を彫ってご自分の守護仏を自覚されてということで世に出したのだけれど、物に心をこめてくださることが、つまりはご自分の身に帰ってきているのだと僕は信じる。