浅草のそら

「海の日」です。世の中はお休みです。
「海の日」があるなら「山の日」もと言われて久しいですが、海の日は明治の御代に移行した時のひずみに犠牲となって生じた怨みを解くために心砕かれた明治天皇の大御心に基づいた記念日なのでありますが、どれほどその真意が今に伝わっているのか少しばかり不安になります。
TONの母方の実家は仙台藩の南の関を守っていたと伝えられています。
曾祖母がいつも口にしていたのは、山を越えて進軍してきた官軍の首をいくつも切って門前に掲げたと。誇らしげに語っていたそうな。曾祖母を嫌う母の口からはそんなことしていたから私が病気ばかりしてきたのよ。だった。とまぁ家庭内の事情は置いておいて、戊辰戦争の終結にはどれほどの血が流され続けていたのだろうこと、想像すると背筋が凍る思いになります。そんな怨み多き東北の地を御巡幸されたのが明治天皇であったこと。そしてその地を巡られ船にて横浜の港へ御帰還をされたのがこの日であったと言う事なのだ。