
早朝の寒さは気持ち良いくらいのレベルで歩くにはちょうど良かった。
神仏混淆の世界観は海外から見たらOh!No!となるのかもしれない。が日本の宗教観のおおらかさを端的に表している事に気づく。
子供の頃から近くの首が落とされて体だけの石像やそれに類したものを見るたびに大人になるまで不思議でならなかった。
明治の御維新にて数百年仲の良かった神と仏が無理無理引き離された。神仏分離令。廃仏毀釈として刷り込まれることの多かったこの新しい流れは、仏を棄損する意味ではなかった。はずなのだが、当時の閉塞した空気の中では神と仏を分けると言う意味をかなり曲解してしまった感が否めない。あの興福寺でさえ寺宝であった様々なものが二束三文で売られ、仏は焼かれ、坊主は環俗するか神官に衣替えするかして荒廃の極みであったと聞く。
そんな時代が150年後の今、元の姿を取り戻す試みが行われている。
おもしろいなぁ。。。日本。

