今日。

昨夜の雨・・・恐ろしかった。

雨に一喜一憂したのは久しぶり。
だって、神事をお願いしていたこともあり、室内の神事なんて何となく場違いを感じる。やはり現場でお祓いをしてもらいたいもの。

朝、3時に目が覚めてしまう。
もう雨音は聞こえなかったからちょっと安心。
朝のランの時間にはそれこそ写真を撮りたくなるような流れる雲が見られた。

これなら快晴間違いなし。暑くなるぞ。

案の定、午前中は初夏を思わせる気候に午後からの神事に安堵の念を持った。

現場による。
またぎ提灯は早朝から架けていた。

午後になるとにわかに掻き曇る。
僕の雨の神様が騒いでしまったか・・・
正直な気持ち。

けれど、またぎ提灯下での神事は心の中で、ちょっとしたけじめのつもりがあった。

というのも、この一之宮商店会の名前の由来である「一之宮」は、「土師中知」(はじのなかとも・まなかち)を顕す表現であり、この名を聞いてお!そうかと合点のいく人はそうとうな浅草通か観音様の信者かと思うのだ。
土師中知がいなければ浅草寺ももしかしたら存在しなかったかもしれないのである。
なぜなら、川中から拾い上げた金色に輝く不思議なものを観音と理解し、尊い観音様であると鑑定した張本人であり、本尊とし居宅に奉安し、自ら法衣をまとう事となった、第一功労者であり、浅草寺の出発点なのである。

が、その末裔が明治の初年まで住まいとしていた場所が、ここ一之宮商店会の場所なのであって、集まった仲間も何らかの縁あってここにいるのだ。その不思議さも感じつつ同時に、その威徳を偲び、心新たにしたいと思っての神事だったのである。であるのだから、雨は降らないと確信したのである。

案の定、真っ黒い雲は沸いたが、南の風に吹き飛ばされて、時間になると暑くもなく寒くもない、アウトドアーに最高の天候となったのでる。

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