昨年の12月27日付けでライター規正法が施行された。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/shouan/index.htm
子供のライターによる火遊びをし、結末として火災に至る事故が多発したことがその法の施行を加速させたと思う。
猶予期間が9ヶ月。
ということで、今月27日以降は、100円ライターはPSCマークの付いたものでなければ販売できなくなるのだそうだ。
そこで困ったのが、仏具業界。
なぜなら、ローソクにしてもお線香にしても火をつける道具として、ライターが一般化しているからだ。
問屋さんからは、試作品や発売予定品を幾つも見せてもらった。
安全装置が付いて、ロックがかかるもの、スライド二段階スイッチなるものなど新案をひねり出して、子供が簡単にはいたずらできない工夫が盛り込まれた。
おかげで、姿を消さざるを得ない商品もちらほらある。
使わせてもらった。
「う!硬い(重い)」ばねが壊れている?と思わせるほどスイッチが重い。
火をつけている間、指をスイッチにかけていないといけないわけで、反発力が強くて指がプルプル震えてきてしまうしまつ。
親指、人差し指、中指・・・と指を替えて押してみるが、親指、人差し指以外はスイッチを押せない。
あ!これなら子供のいたずらはできないな。
なら安心・・・・
でも・・・・でも・・・・
お年よりは火をつけられるの?
ご仏前でご先祖をお参りされる最多人口はお年寄りだよね・・・・
握力の弱いお年寄りが、このスイッチを押してローソクに火をつける。
ちょっと想像できない。
ほぼ希少危惧種並みとなってしまった「マッチ族」に再び活躍してもらったほうがよいのではなかろうか。とついぞ思うTONなのであります。
以前は喫茶店やお店のノベルティーでいくらでもゴロゴロしていたマッチ君。
もう僕らの時代は終ったの?とすねていたけれどこれで俄然脚光を浴びることになるでしょうか・・・・