天竺菩提樹、切ってみたことはあるでしょうか。
スパ!
内部はこうなっています。
正しく種ですね。
種子内部の胚芽部分ここが虫には美味しいということです。
虫に聞いたわけではありませんが・・・・
そこに正絹糸が通っていれば、さらにおかずが増えたようなもの。パクパク食べて糸切れの原因にもなります。
天竺菩提樹の虫対策は大事なことで、防虫のためにナフタリンなどで虫を寄せ付けないようにと涙ぐましい努力もありましたが最近は、玉穴に別木のチューブを差し込んで余計な突起は玉のカーブに沿って削る特殊加工が編み出されました。
さらに進んだところでは、玉を空洞にさせない。
つまり天竺菩提樹のムクの玉。という昔なら信じられない玉が生まれました。
それが下の写真です。
ムクの天竺菩提樹片手とご参考までですが天竺菩提樹の香合です。
12mm程度の玉ですが、胚芽を除けば空洞になる天竺菩提樹。
種の肉部分でこの大きさの玉を削りだすということは、かなり至難の業になります。
天竺の香合が写っています。
これとてかなり大きい玉ですが(笠部分は削っているので丸くなります)、もっと大きい「種」でないと12mm玉なんて・・・親玉にいたっては14mm。
こんな大きさの玉なんてとても削りだせません。
最近は虫対策として、こういう天竺菩提樹も製作されるようになったということです。