お寺周りをしていた頃は、香に詳しい住職のためにこんな歯切れを用意したものだ。
念珠に使用する沈香はタニ沈香のわりと質のよいものを選ぶ。
念珠の玉を取った残りの残材をお土産にした。
今はもう手元に残っていないからどうしようもないけれど、ずいぶん贅沢な使い方をしたものだと思う。
香りを確かめるためにライターで沈香木を丸ごとあぶってみせたり・・・
室町時代の婆娑羅大名のような使い方をした時代もあったのだから今は昔だ。
今焚いてもしっかり根のあるいい香りだ。
とっておけばよかった・・・
なくなって解るのじゃ仕方ないけど・・・・