お客様から問い合わせがあったので、天竺菩提樹の腕輪になりそうな大玉を探してみた。
もともと大きなみかん玉に近い形状のものなのだが、それをあえて成形して丸玉に仕立てる(ということは小さくなる)わけで、みかん玉の方が巷には多く流通している。
最近は虫の発生しない種子のない玉もあって、管理するには楽だがべらぼうに高くなる。
何故なら、種子がないということは、種子を避けて皮の部分だけの肉厚のところで丸玉を作るからだ。表皮部分から10mm玉を取ろうとすれば最低でも全体が25~30mm以上の実でないと取れないということだろうから、しかもしっかり乾燥させてよく締まった硬い実にしないと。ということは手間も時間もかかってしまう。ということ。高くなるには高くなる理由があるということです。
以前は玉の形状もオーダーを聞いてくれたのだけど、最近は難しい。
俵のようなアールの緩やかな玉と、エッジの効いた少し尖った玉。いろんなところで自由が効かなくなってきたなぁと、ちょっと寂しくもある。