お気に入りがひとつお嫁に行った。
何度もこんな場面は経験しているのだが、この寂しさはひとしおだ。
自分が気に入るまで手を入れてもらうし、ダメだと思うものを売りたくはないし、惚れた一点が彫り上がるまで、彫り手には申し訳ないが場合によっては一からやり直してもらう。だから作り手からは嫌われ者のTONである。だから会心の作ができると、手放したくなくなるのも正直なところ。
会心の作の場合は、風が吹く。一涼のそよ風が吹く感覚なのだ。わかってもらえるだろうか。
そんなだからまた作りたくなる。
そして寂しさを味わう。。。