タイムカプセル

以前念珠材料を分けていただけないかと来店客に訪ねられた。

仕事はスチュワーデス(最近はフライトアテンダントと言うのだそうだが)なので、
どこに頼んだらよいか全くわからず、以前お線香を買った当店に訪ねてみれば
何とかなるかもと来訪されたということだった。

よく聞くとカルフォルニアにある浄土真宗の日曜学校で
子供たちに教えたいが材料がない。
友人であった彼女にたくされたということだった。

今ならインターネットで簡単に検索できようが、
20年以上前のこと、大変だったろう・・・

僅かながらの材料だったが、心から進呈させていただいた。

海外に渡った日本人には当然のように先祖もついていった。
位牌も連れて行った。そして文化も。
当然現地には寺が建てられた。

聞くと並みの苦労ではなかった・・・

けれど、日本文化は純粋培養された。

海外には大和魂が残っているのかもしれない。
日本の中に住む者が日本を忘れ、
海外に移住した日系人に古い日本を見ることがある。

新渡戸稲造の武士道や鈴木大拙の禅に日本を想う外人も多い。

なんだろうこの現象。

個人的にはよく知らないが外人が演歌を歌う奇抜さなどとはこれっぽちも頭に浮かばない上手さがある。
ハートツーハートは芸術の粋だと思う。純粋に心が伝わる。

彼岸明け

今日で彼岸明け。

昨日の気温の緩みに桜も開花して、
かなりの人出だった。

今日は混むぞおお・・・

開花宣言

咲いたーー!
しだれ桜は、一箇所だけど五分咲き。

東京も今日、開花宣言です。

染井吉野も開きましたね。
靖国神社も行きたいけど無理だろうなあ。

辛夷(こぶし)も満開

値上げの反骨

ことさら謳ってきてはいなかったので、
知る人は知る程度。

実は、わが店は、香や線香仏具の値上げをしていない。

早いメーカーは去年の3月から、値上げし始め
同じく去年の6月、12月とじわじわ値上げに追い込まれた。

原因は、沈香や白檀の天然資源原価の高騰。

そしてごたぶんにもれず、
輸入材料に頼る製品だけに流通コストのアップ。
というダブルパンチで矢つぎばやで値上げ攻勢が昨年から続いている。

値上げのお触れがまわってきても
うちは足並みをそろえなかった。
適正利潤、適正価格は商売の基本と思っています。
値上げは申し訳ないと思いながらもお願いする場合もあります。

が、去年の段階ではどうしても納得できなかった。
市場に天然材料が貴重なものだということ、
そして枯渇の恐れがあるということ、
ワシントン条約にかけてまで原産国の政府が保護に働いていること
などなど現実は予断を許さない状態なのに風評は成熟されていない、

伝える所が伝えていないことに不満を感じたのだ。
小さな店が何を言ってるかなくらいに取られたかもしれないけれど
メーカーが来るたびに、伝えた。

マイソール産の白檀の素材は2~3倍に高騰し、仏像を彫れるほどの材は手に入らない。
沈香は輪をかけてひどい状態ということもお客様から聞かされることが多くなった。
天延材料が危機的状況と一般認識化してきたみたい・・・に感じる。

だから、価格の据え置きを販売促進の材料にはしなかった。
実店舗にも、web店にもどこにも表示はしなかった。
でも、そろそろ難しくなってきつつある。

実はまた、素材が値上げされそうなのである。
ついに販売価格が原価を下回る恐れが出てしまった。

さあどうしよう。
いよいよお尻に火がつき始めちゃった・・・

申し訳ない思いがまだ残るし・・・、
そろそろ価格の見直しの検討をしないといけないかなあ。

もうちょっとは頑張れそう・・・