浅草の今日の空

雪雲が日本海側には押し寄せていると言うけど、
関東は、すっかり晴れて申し訳ないくらい。

だんだん冬の様相w呈してきている。

こういうこともやってます。

地球環境のために、大切に長持ちさせよう!
ということで、作り替え、買い替えちょっと待って。

うちの位牌真っ黒なのよ。
仏壇真っ黒でなんだか気持ち悪いんだ。
などとこぼしてませんか?

20年以上仏壇内にお祭りしているお位牌は
左のようになっているはず。

が、こうなるのです。

実は、黒くしている原因は、他でもないお線香やローソクの「すす」。
仏壇の中は、そのすすつまりC(炭素)が、
油煙と結びついてしっかり凝結したもなのです。

墨で黒く塗った覚えがないのなら、概ね原因は油煙です。
金箔部分の色を見て付着の厚みを判断します。

だから、油煙部分を落とせば、金の元の光沢は変わらずに現れてくるわけです。

結論として、買い替えを考える前に、
お洗濯(きれいにすることをこう言います)を考えて資源を大切にしよう。
です。

変則的なお念珠の多いこと・・・

朝から夕まで念珠直しに追われた。

ちょっと特殊な形状物が多くて、
70年以上前のものも、なかなかユニークだったし、
もともとは、数取りが念珠の主目的なのだから、
こうせよと規定したのは、最近のことで、
昔の形は、自由奔放そのもの。

大変な作業と言うことを除けば、実は楽しい。

ただ、気付くと1連に2時間近くかけている。

こんなはずじゃあないと思いながらも刻々と時間ばかり過ぎる。
店もこなしながらだから、まあ仕方のないこととも思うのだけれど
遅々として進まない。

待って下さっているお客様の見えざる顔がちらつくし
汗汗・・・

秋を散歩

毎月の事ながら月初はここから始まる。

早朝は、浅草寺の掃除だから、
朝の6時からズーっと出ずっぱり。

ほとんど半日、仕事をしていないことになる。

暫く税理士の急死騒ぎや、
何たらかんたらで、木々を愛でる余裕がない間に、
すっかり紅葉前線に取り囲まれていたことに気付かなかった。

九段下から見上げる大鳥居も桜の季節とは風情を異にする。

桜吹雪の靖国はそれはそれで美しい。

が、どことなく浮き足だってしまいがちになる。
落葉の敷き詰められた境内は、いつまでも飽きることなく、
歩きたくなる清楚な空間だった。

うんと深呼吸をしてみる。
空気が凛としていて気持ちがよい。

遊就館も今日はそこそこに、目的があって神保町までてくてく歩いた。

いつも、忙しなく九段下から地下に潜ってしまっているから、
14年通うこの町の風景をまじまじ見たことがなかった。

短い足でも数分歩けば・・・第一の目的地。
近代的なビルの乱立する町並みながら、古書店が並ぶ。
古本街の端っこから軒並み覗いて歩く。

もともと本屋が好きだから、宝の街だね。ここは。
いつまでも見飽きない。
残念ながら、目的の物は手に入れることは出来なかったけれど
経典類や仏教書のあたりがついた。

まあ、ともあれ目的は達したし、
秋の空気は思う存分吸い溜めしてきたし、まあまあの師走の出発となった。

浅草はもう正月

月初めは相変わらずながら、
浅草寺の掃除から。

もう何年通っているか忘れたけれど
商店会のお世話役の麦とろさんとも十数年のお付き合いになる。
地元の倫理法人会の方も多くてさながら朝起き会のような風情になってきた。
でも、これがないと一ヶ月が始まらない。

相変わらず小走りに浅草寺に向かう。
仲見世は飾り付けの真っ最中。

二天門は工事中。
囲む銀杏は、いい色になっている。
紅葉は少し遅いようだ。

もう大変!

海外のお土産で手に入れた数珠を日本に持ち帰り、
日本流に直して使用したい方が増えている。
これはその最たるもの。

インドあたりで手に入れられたのだろう。

細い木綿糸でつないでいた玉には針先しか通らない
極小の穴が開いているのみ。

これはきつい。

結局、約束外の仕事だから、外注に出すわけにもいかず、
自ら穴を空けるほか手段がない。

治具があればわけないのだけれど、
玉の形状がめちゃくちゃな大きさと形状のために、
玉を手持ちでドリルをまわす。

昔は慣れない作業で何度玉の替わりに指に風穴を空けたろう。
思い出しながらも、高熱になる玉を持つ指から、
早速、指紋が消えてなくなった。

浅草の今日の空

霧雨がはらはらと舞っていた。
そのせいか、地上の温度をぐっと奪って朝から肌寒い。

昨日まではなかったのに、赤い旗がはためいていた。
もう羽子板市の月である。