ようやく台風一過の青い空。
けれど、蒸し暑さが戻ってしまった。
やはり青空が似合う風景だ。
ようやく台風一過の青い空。
けれど、蒸し暑さが戻ってしまった。
やはり青空が似合う風景だ。
彼岸の月。
墨田川沿いの公園の花壇に咲き乱れていた彼岸花。
先の台風が、ほとんど吹き飛ばしてしまっていた。
毒々しくも感じるほどの彼岸花の赤。
我が家では、
彼岸花を摘んで帰るのはご法度だったことを想い出す。
子供のころ、父の墓参りに横浜から小平の田舎まで
母に連れられて秋の彼岸に毎年出かけていた。
東横線で渋谷に出て、
迷い迷いしながら、国鉄に乗り換え、
当時は西武新宿線の始発駅だった高田馬場駅まで出る。
ここからがまた長かった。
小平が田舎?なんて思われるだろうが、
当時…昭和30年後半の西武新宿線は、新宿を過ぎると、
とたんに郊外の風景に変化した。
まだまだ、武蔵野の面影が子供心にも理解できるほど、
緑は多かった。
田無駅で鈍行に乗り換えるが、これがなかなか来ない。
枕木に生えるぺんぺん草を見つめたり、
視界を遮る何ものもない真っ青な空を、
飛び交うとんびの姿を見つめたり、
暫くホームで姉と遊び疲れた頃、
ようやく目的の電車がトコトコと入線する。
なんとものんびりした牧歌的な風景だった。
子供心にも遠くに来てしまったと、旅情を味わったものだ。
花小金井の駅からさほど遠くないところに墓所はあった。
線路脇に咲く赤い花を摘んでいけばよいのに、
わざわざ、花屋によって生花を買っていくのが不思議でならなかった。
あまりに不思議で一度聞いたことがあった。
母はいぶかしい顔をしながら、
「これは摘んじゃだめなの」
母にたしなめられた。
それが、後々、彼岸花ということを知った。
何故摘んではいけないのか、未だに理解していないのだが…
母には「死者の花」と刷り込まれていたようだった。
(墓参りなのにね)
だから、彼岸花を見るたびに、
その時の光景がふと浮んでくる。
近くで見ると…迫力ある。
珍しく台風の影響で隅田川も今日は濁り川。
上流域が都市化されて、田んぼも減り、
道路も舗装され尽くされているから、川の流出係数が小さくなって、
流域で保水できない分すぐに下流域は水嵩が上る。
情緒的に見ている分には、ああ台風の影響は
すごいなあで済まされるけれど…
河川管理者は、テレメーターをにらみながら、
パトロールにさぞ忙しい事だろう。
きっと水防出動で何日も泊り込んでいることだろう。
まあ、この濁流が収まった後こそ、
片付けでさぞ大変だと思う。
住民の知らないところで、様々な人たちが動き回ってくれて
僕らの安全は担保されているんだ。
感謝せねばな。
あれだけ降ったのに、屋形船の船着場はなんでもないんだから
上流の分水工事にこれまた感謝せねば…
戦後、高度成長前期まで、台風が引き起こす床上下浸水に泣いたことなど
どこ吹く風の現代。
これが当たり前と思ったら、大変な見込み違いだ。
猫、のんびりと
昼寝の図。
今日は台風でまた開店休業…
と思って店に行けば、
もうお客様がレジで精算されていた。
早や!
写真はめったに見られない巻き上げられた提灯の雷門。
台風は過ぎたけど…
まだまだ油断はできないね。
曹洞宗の祖師、
道元禅師が宋から帰朝されたとき
折からの暴風雨にも
観音の導きで難を逃れたという。
逸話の観音様。
恐いくらいの雲の動き
台風近しだ。
ネットで販売を創めたのが2000年の7月だから…
丸7年経ったことになる。
実は、1996年にカオリ・ドットコムという店名で、
ドメインも取得し、サーバーも依頼し、
開店準備をしていた。
訳あって、4年遅れで再スタートということに相成った。
遅れた理由は、業務委託先と連携が上手く取れなかったためだった。
全て整っての仕切り直しというのは、エネルギーが要るもので、
なかなか再スタートのスイッチを押せないものだ。
ECの世界もまだまだのどかな時代で、
黎明期にありがちな
共存共栄、共に盛り立てていこうとする気概に溢れていた。
そんな雰囲気に押されるように、
再スタートを切ることができた。
躊躇していた4年間にECの環境は大きく変化していた。
第一世代(自分ではそう呼んでいる)の先駆者に成功事例が続出し
「ネットでは物が売れる」と実しやかにマスコミも取り上げはじめていた。
いけいけムードが醸造され初めてきたということだ。
しかし、まだまだ古きよき時代の牧歌的ムードも残っていて
独特の世界があった。
今のように初めからシステマチックであったり、
スパンが横行するこんな時代だったら、
果たして手を出す気になっただろうか。
他人任せで運営を考えていた反省から、
この7年は全て一人でこなしてきた。
一人でこなすと言うことは、何から何までということで
いっさい業務委託はしないということで、両刃の剣だ。
一人で運営している一番の利点は、お客様の動向が店に立つより
肌身に沁みて感じさせられるということ。
困るのは、
時間がとにかくない。
時間の速度が速すぎる。
独り言が多くなった。
浅草の店には、ネット経由でお出でいただいたお客様が
目に見えて多くなっている。
主従で考えるならば、明らかに過渡期にある。
店舗主導とは、考えにくくなっている。
導入としてのネットは、
もう欠かすことのできないツールとなっているのだ。
今日は空ばかり見上げている。
お客様も少ないし…というのではないけれど
台風の影響で雲が刻一刻変化していて非常に面白い。
面白いと興味が湧くもので。
でも、仕事にならないなあ。
はっきりくっきりの入道雲
雷門の上空にも。