しんぱいの虫

15日は、観音様の五重塔院のご縁日だ。

五重塔にお位牌をおまつりされている方は、
自由に塔に入館し参拝できる。

だから、きまってこの日だから、遊びに来られるお客様が多い。
お客様も、僕も、生活の一部として、習慣づけられている。

たまに、何かの理由でいらっしゃらないと、次の15日まで
心がざわざわしていけない。

「あれ?体でもわるいのかいな」
「何か失礼なことしちゃったかな」
心配の虫が、頭の中といわず、からだ中を、這いずり回るのだ。

「15日には、うちに寄って、五重塔をお参りしよう」
お客様にしつこく言っている。
「は、は、は」と笑って帰られるが、

言ってる本人は、すこぶる真剣なのだ。
僕を神経症にしたくなければ、顔を見せてね。
と心で哀願しているのだ。

高野槙

商魂たくましいと言うべきか
懇切丁寧というべきか。

悠仁親王殿下がご生誕され御命名と同時に決定付けられる御印
高野槙に決定された。

高野槙ってどんな木と
おおかたの方は思うことだろう。
こんな木だ。
木目のきれいな玉が造れる。

高野山に修行に行かれる僧たちが
決まって買い求めて行かれる。
もちろん腕輪念珠のような姿ではなく

真言宗の姿にしつらえた108玉の念珠、
白無垢の高野槙念珠だ。

わが店もベビーブームだい!

産まれた。産まれた。

いっぱい産まれました。
浮き草があんまりにも多すぎて、
めだかの夫婦を覗き見することすら難しくなったので
つい2週間ほど前、もうひとつのカルキ抜き用の鉢に
密集していた浮き草を別けた。

たぶんその浮き草にタマゴがついていたのだろう。
はじめ、「店長ーー!!赤ちゃんがいますよ!」
なんて、店の若い子が大声で呼ぶものだから、
「まさか捨て子」かと驚いて飛び出した。

これは、冗談としても、けっそ変えて飛び出したのは、事実でした。

鉢の中には1~2匹ふらふら何かが舞っている。
1mmもないような透明な物体。
「もしかして、ぼうふら?」

危うく流される憂き目にあうところを
メダカの子と、何とか診断されて、生存権を勝ち取ったメダカたちでした。

「しばらくそっとしておこう」が、
「さっぱり、忘れていた」に、誤謬が変化していた訳です。
結果的には、それがよかったみたい。

で、結果こうなりました。↓↓↓

体長2mm程度、黒々としてきました。
携帯の写真なので、ちょっとわかりにくいですが、とにかくごちゃ!といます。

お店にこられたら、覗いてみてね。

こんなものも創りました!

こんなものも創りました!

水牛で骸骨彫り腕輪に使用する玉でのネックレスです。
ごつごつしていないので、思った以上に手触り感はよかった。

真面目にオヤジギャグ?

若い女性が
彫物を探しにご来店された。

お客様「お尋ねしたいのですが…」
boo  「いらっしゃいませ」
   「はい。どのようなことですか。」
お客様「鳳凰は置いていませんか?」

竜神や、倶利伽羅、歓喜天…などなどちょっと見当たらない、
特殊な仏像を得意とするわが社だが、
改めて考えると、ポピュラーなはずの「鳳凰」は、
何故かしら、彫ったためしがなかった。

boo店長  「ホー…」「鳳凰ですか」
お客様  「・・・・」
boo店長  「なんちゃって」
お客様  「・・・・」

そのまま、後ずさりして出て行かれた。
残された僕は、挨拶すら出来なかった。

つい2~3日前も、店の女の子に
「店長、親父ギャグ出ていますよ」と、
注意されたばかりなのに、全く意識になかった。

口に出てしまってから、
「は!」と気づき、
一生懸命フォローしようと、
全神経と我が脳内CPUを総動員して、瞬間的に出た言葉が
「なんちゃって」だったが、
それが、決定打になってしまったようだった。

けが人の背後から一刀両断したようなものだ。
二度と来てくださらないだろうなあ。

もっと、しっかり磨かなくちゃあなるまい「オヤジギャグ」。

いただきました

ギフトショーでお香関連商材を物色していると
やたら懐かしいものが目に留まった。

ガーゼ状のふきんだけれど、水の吸い上げは抜群だった記憶がある。
ふかふかして気持ちいいし、使いやすそう。
聞けば、蚊帳生地で作っているのだそうだ。

さつまいもでんぷんで、糊付けされていたり、
かなりのこだわり造り。

欲しそうな顔をしていると、
「あ、どうぞ」といただいてしまった。
サンプルではなかったので、恐縮。

燐寸倶楽部ブース

燐寸倶楽部のブース
明治期からの古式ゆかしきデザインが2000種類以上というから
たいした資産であると思う。

近代の文化史が詰まっている感じだ。


石井さんこっちむいてよ。