
親心と十三仏
朝「十三仏様の掛け軸はありませんか」とお客様に聞かれた。
なん幅かお見せしようとした。
「うちは真言宗なので・・・」
開いてみると、禅宗と浄土宗用の十三仏だった。真言宗用ではない。
ちょっとお時間いただけますか?とお話するのをきっかけに御子息を最近亡くしたことをお伺いすることとなった。
何にもわからないから・・・と繰り返しながらもおっしゃるお客様の言葉であったけど、「息子のために何かをしてあげたい」と思う親心が染み出してひしひし伝わってくる。
ぐっと涙を飲み込んでお話させて頂いた。
「十三仏の霊場を巡って御朱印を頂くのもいいことですよ」
なにかの拍子についこぼれた言葉だった。
お客様に響いた。ようだった。
「霊場巡りはあちこち歩いていたのです」とポロリ。
聞けば、観音霊場は御朱印帳が真っ赤になるほど巡られたというではないか。しかも全行程を歩いて。
でも十三仏霊場はないとのこと。
「ならば、出来上がったものをお供えするより、ご自分の足で巡られたお軸をかけられたらいかがですか・・・」
ということで、十三仏霊場のまくりをお買い求めいただくこととなった。
鎌倉なら一日でも巡れる。ゆっくり歩いても2日あれば御の字だから。
息子さんへの思いをどうぞ噛み締めながら御夫婦で歩いてください。
と思いながらお見送りさせていただいた。

浅草のそら

満開の影に
今朝の隅田川沿いは早朝から暖かくどう転んでも満開だろう。
花びらの乱舞はまだ見られないけれど時間の問題かと・・・。

一雨来たら色も褪せる。
桜木もさっさと花を落とし楽になりたいだろうなと思いながらいつものコースを走る。
どこから人が集まるのだろうと、ウィークデーながら人でごった返す景色を見る。

だけど毎日片付けてくれる影の力を忘れちゃダメだよね。

浅草のそら

締め直しの季節
この季節になると急に暖かくなるせいか、ぼーっとした人が多くなるようで・・・知り合いの心療内科の先生もそんなこと言っていたなぁ・・・
まぁそれと直接関係があるわけではありませんが、湿度の上昇の関係か、この季節、念珠の中糸の伸びが急に目立ってきます。
伸びたままでも支障はないのですが、かえって玉を送りやすくていいような気もしますが、見た感じ格好が悪いので締め直しします。

正絹紐を解いて締めてまた組み直し。

出来上がりました。

紐が緩いと弾が重く感じます。
締め直すと弾が軽く感じる党になって、気持ちがいいですよ。
ちなみにこの念珠は尺二寸の桃の羅漢彫り。


最近、羅漢彫りも面白いものが入らなくなってきました。
つまらない・・・。
浅草のそら

浅草のそら

人情でしょう・・・
のぞきレンズ付きの本連念珠。

誰が最初に考えついたのだろう・・・
極々簡単な仕掛けなのに、とてつもなく息を長く生きながらえている。
昔、見世物小屋に入ると壁にいくつも穴があいていて、壁の前に立っている専属の口上のおっさんが「まずは見てのお楽しみ」とかなんとか人の好奇心をくすぐって、そこに空いている覗き穴に誘導するのだ。
その心理によく似ているといえば似ていなくもない。
こうやって穴があいていると、
ん?何かな?
なにか見えるのかな?
と、心の叫びに打ち勝てなくなっていくものだ。
で、つい覗いちゃう。

浅草のそら


