ここまでかな・・・

終戦ドラマスペシャル「歸國」を読書の傍らちらちらち観ていた。

日本が悪かったばかりの一色に染まるこの時期のマスコミの報道に最近は終戦ものにはほとんど目を向けないことにしている。
のだが、観るものがなく、たまたまつけたらやっていたというのが正直なところ。

期待しないで観ていた。
とも言えぬまでもながら族程度に観ていたのだが、そのうち読書を中断してテレビを注視することになった。

エンディングに近い場面で長渕氏扮する軍人が先の戦争に対する言のなかで・・・
なんて言ったかな・・・
はっきり覚えていないのだけれど、戦争の原因についてだったかしら・・・
いやいや・・・戦後の日本人がなぜこうなってしまったのか?との疑問への投げかけだったか・・・

ん!そうだ。確か「戦後日本は驚異的な復興は遂げたが・・・」という台詞だった気がする。

ただ、その台詞の浅さにいささかがっかりした。
もう少し掘り下げて欲しかった。

戦後の日本には明らかな意図的な言論工作があった。
東京裁判史観にしてもそう、GHQによって「ウォー・ギルト・インフォメーションプログラム」という日本人へのマインドコントロールが終戦の年から7年間実行されてきたということもそう・・・。それらがイデオロギーと結びついて延々と続いてきた。

その種から芽を出した、ものの考え方が日本人の心に深く結実して、日本人なのに母国を愛せない人々を生んでいる。戦後65年たった今もなを日本人の心に。
植えられた種は生き続けているといった事実には全く触れていない。
まあそこまでは無理かなぁ・・・

そんなところで
「やっぱり今のメディアではここまか」と思いと、先の戦争に関してある程度ニュートラルなものの見方で編集されているといことにちょっとばっかり驚きを感じた。

夕立という死語

死語という言葉にはいささか言いすぎの感もある。

子供の頃、横浜の田舎であったけれど、夕方になると決まって雨が降った。
それもにわかに掻き曇り、ザー・・・っと降ってくる。
けれど子供たちは慣れたもので、ちょっと軒先を借りて雨宿りする時間で雨はすぐに上がることを心得ていた。

さっきの雨は何処に行ったやら・・・
雲間に夏の太陽は再びかえる。
つくつくぼうしが鳴き始め、夕刻の涼しさのうちに戸張が落ち始める。

今はその常識が全く役に立たなくなった。

「夕立」気温を下げてくれる、かつ夕刻を教えてくれた恵みのスコールであったのだ。

なぜ?降らぬ。

全く降らない。

降ればふったで、「ゲリラ豪雨」と呼ばれてしまった。
とても恵みとは縁遠く気難しい代物に成り果てている。

おっかしいなぁ・・・
日本人の・・・
(いやいやそう言うと角が立つかな)
僕自身も含めてややこしくなったこの時代に生きるものと歩調を合わせるように雨も気難しくなったと見える。

情緒をすら醸し出す夕立とやらには、もう逢えないものなのだろうか。

天竺無垢玉

27玉の片手念珠を製作するのに必要な玉の大きさは、概ね主玉が10mm、親玉で14mmが必要となります。

通常、天竺菩提樹・・・と言うか、実玉の場合、種子を除いた殻部分を使うわけです。
ただ、殆どの実玉は、種子はそのまま残していることが多いので、ピーナッツのように美味しい中身は虫の大好物。
虫食いの要因になりやすいのです。

「虫食いが進むと、珠の中が中空になるから念珠を擦る音がよくなる」なんてことが昔はしたり顔で言われたものです。実際そういう側面もあるのです・・・が、現代人はなかなかそういう話では納得してくれませんし、したいとも思いません。

そこで防虫加工した玉が流通するようになるのですが、薬で防虫したものは使用したくありません。そこで通常、うちで防虫加工と言った場合は、玉の穴部分に糸通しのための中空のピンを差し込んだものを一玉一玉差し込んで加工したものを差します。

さらに上級な処理の場合は、っていうことで、この天竺菩提樹のように殻の部分だけを材料にして玉に磨るという方法が考えられるわけです。

解りやすく言えば、クルミを想像してください。
念珠に使う材料はその皮部分のようなものです。
あの殻の部分から玉を抜く。

と言うのは簡単ですが、とてつもなく不可能に近い作業なのです。
なぜなら・・・

10(14)mmの厚みの殻が必要であるからです。
クルミの殻なんていったい何ミリあるでしょう・・・

と言うことは、肉厚があり、きめが細かく、照りが良く、色合いが爽やか、そしてとてつもなく大きな実を厳選して製作するのです。

それを何十玉と均一なもので揃えるのですから、いかに大変かと言うことなのです。

で、出来上がったのがこの天竺菩提樹の片手念珠です。

一見しただけではわかりませんよね。
手で持っていただければ、中空の天竺菩提樹より玉が小さくとも、ずっしり重いことに気づくはずです。

念珠はおもしろい・・・