今日から弥生。。。2
毎度のことながら、朔日の朝は必ずと言って良いほど母子地蔵にお参りする。
そう、今日は東京マラソンの当日。
とは言うものの一般の市民ランナーの参加は例の件で見送りになり応援のために沿道に集まることも遠慮するようにとのお達し。
浅草でそれはないでしょう。と言いたいところなれど三々五々人の垣根はつながるものだ。
二重三重の人垣とはならず、時間ギリギリにも関わらず、比較的楽にこの位置を確保できる安易さは助かったというべきか。
ただ、いつもの渦巻く歓声は聞こえずなんとも静かなうちに事が進んでいく。
ランの前に車いすマラソンの選手が通過すると頭にあるのだが、静かだ。
白バイや関係者の車が通過していったからまもなくだと思う反面、何の音も聞こえない。
まだ時間がかかるかとよそを向いている隙を狙うかのようにトップランナーがすり抜けていった。
タイヤが路面を噛む音が耳に残る。
こういう風景は私的には嫌いではないが、選手たちはどうだったんだろう。
歓声というエネルギーがほとんどない中を突き進む。エネルギーやいかに。。。
浅草のそら
香十徳というけれど・・・
香十徳という言葉を聞かれたことはあるでしょうか・・・?
そ、一休禅師の香の功徳を説いたものです。
ん?あるある。という諸兄はスルーしていただいて結構です。
自分の体験からつくづく実感させられる言葉なので書いておこうかなぁと思った次第です。
20年経っちゃったかな。ちょうど厄年の頃、TONでもなんだか体調不良・・・とまではいかないのだけど、なにか勝れないという時がありました。病気ではないけど、漢方では未病っていうのかな。養命酒でも飲んでいろって?いやいやお金のかかることは大っきらい。しかも夏の時期でした。
夏生まれのくせに得意ではない夏(嫌いになるにはそれ相応のいろいろがあるのです)。
それでも浅草は人で混みあう時期、さらにお盆もあってお店はごった返す。なんだか頭がくらくらしてくる。どうしよう。帰るわけにもいかないし・・・・。
そんな時お客さまがお線香のお買い上げ。応じて在庫の引き出しから取り出しました。そのとたん、得も言えぬ深遠な香りに包まれて、ぼーっとしていた頭はスキッと、虚ろな目は白黒はっきりパチりんことなった次第(鏡を見たわけではありません)です。
その夏の休憩避難所は在庫ケース。
ボーッとしてきたらケースに頭を突っ込む。ということと相成ったのはいうまでもありません。
コロナウィルスに代表される最近の暗いニュース。いつの間にか毒されていたのでしょう。。。なんかこうしゃきっとしなかったのです。
そんな時、お客様がお買い上げされたご進物のお線香(梅栄堂の)を預かって表書きさせてもらいました。手にしたときマスク越しにも関わらずこのメーカーのお線香の特徴的な香りがTONの鼻腔空間を清涼に流れていました。
ほぇ~~~~!!!
今日、久々にあの時の感覚が沸々湧いてきました。
そう・・・香十徳のご利益なりです。香十徳の3番目かな・・・
香十徳
1. 感格鬼神・・・感は鬼神に格(いた)り
2. 清淨心身・・・心身を清浄にし
3. 能除汚穢・・・能(よ)く汚穢(おわい)を除き
4. 能覺睡眠・・・能(よ)く睡眠を覚し
5. 静中成友・・・静中に友と成り
6. 塵裏偸閑・・・塵裏(じんり)に閑(ひま)を偸(ぬす)む
7. 多而不厭・・・多くして厭(いと)わず
8. 寡而為足・・・寡(すくな)くして足れりとす
9. 久蔵不朽・・・久しく蔵(たくわ)えて朽ちず
10. 常用無障・・・常に用いて障り無し
沈香久しぶり。。。
尺玉と尺二玉。今時のとは少しは姿がいい。
浅草のそら
雨です。
浅草のそら
浅草のそら
浅草のそら
酉の市らしくさむーーーくなりました。
棟方志功の観音像。。。本当?
念珠堂のある町会には観音様の示現されたことに由来するお堂(駒形堂)があり、雨であろうが、日照りであろうが、雪であろうが必ず毎月19日の馬頭観音さまのご縁日には掃除、法要の準備を続けている。
今日もその日。準備が終わってホッとしていると、こんなものがお堂に置かれていたんですよと紙袋を渡された。お酒やお菓子のお供物が堂の前に置かれることはよくあることでどこかの篤信あるかたの志と思われ、この袋もそういう物の一つかと思って開けてみると・・・・なんと。
棟方志功の長彫り込まれた観音像と金剛力士像いずれも時代物。
棟方の彫り上げた仏像って見たことも聞いたこともなかったので調べてみたが、見当つかなかった。棟方の腕と信仰心ならばそれもありなんだと思うのだが、なにせそういう知識に欠如していて理解不能。でも気持ちのいいお顔であることはそのとおり。
いいお顔を拝ませていただいたことが、今日の役得としよう。。。