すぐに切れるよ。

これだけ違う糸の太さ。持つ訳がない。

直すとしても、形だけそれらしく戻すことは至って簡単。けれど気持ちは釈然としない。みすみすカウントダウンがわかっているのにリリースするのは職人として下衆のゲス。

せめてできる条件の中で最善の方法を考える。

浅草のそら

明日から10月です。

消費税が10%に上がることもあって駆け込み需要が当店でもわずかながらあります。

うちは内税を使用しているので、プライスを全部書き換えです。

お客様には悟られないようにと落ち着いているように振舞っているつもりですが、内情はシステムも含めてすべて作り替えなので大忙しなんてものではありません。

ネットショップの書き換えは遅れそうだなぁ。。。

久々に目の保養。。。(T_T)

何だかんだで暇を見つけてはコツコツ作っているうちに気がつくとこんなに増えちゃった。次は何を作ろう。

先日玉屋さんが沈香の尺ニ寸を見せてくれた。久々のヒット。風景も香りも申し分ないでき。

いくら?と聞くと答えない。いいから教えてと聞き直すと小売価格で指一本。もちろん0が六つつくのだが。

昔の伽羅並みだねと笑うしかなかった。それでも余裕があれば入手したかもしれない。それ程状態が良かった。

清水の舞台がもう少し低けりゃなぁ。

試作

上紅水晶と本翡翠を組み合わせ。

意味があっての組み合わせになっている。

売るほどあるのに・・・

用事があって目黒まで出かけた。

浅草で人と待ち合わせしているとそれだけで汗が滝のように流れる。

携帯に着信「あ、TONさん、手土産にするからお店(亀十)に寄ってどら焼き取ってきて」と超有名な亀十のどら焼きを社長本人に言われちゃ仕方がない。反対方向だけど回り道して取りに行く。もちろん、どばー!と汗が流れる。

地下鉄の階段を降りる間も容赦なくタラタラと流れる。(新陳代謝がよいのだ。毎朝走っているからこんなに効果を生むのだ、健康的なのだ)と自分に自慢してみたところで何もならない。どうせ汗をかくならスポーツ着ならいくらでもかく。正装して

風が欲しい。。。

扇子が欲しい。

お店に戻れば、売るほどあるのになぁ~~。

今年は紳士ものも揃えたというのに・・・

話には続きがありまして・・・

汗ビッショリで浅草に帰ってくると・・・なんと涼しい我が家よ。

汗はすーっと引く。けれど服は乾かない。

自ずと、へーっクション!!!。偉大なる自己顕示を表す羽目になる。

クスクス・・・と店の中からこぼれ出る麗しい笑い声が聞こえる。

やっちゃた。TONのくしゃみは地響きを起こすほどの大音量なのです。

脅かしちゃってすんまっしぇーーん(ペコリ)

割ってしまった。。。

佐門耕作:星くん、どうしたんだ!見せ給え。

     ガーーーン!!

星飛雄馬:佐門、このことは内緒にしてくれー!絶対に他言無用だ。

佐門:星くん、君という奴は・・・(涙)

エンディング:ジャンジャンジャーーージャジャジャジャジャーン♬

と、勝手に頭の中の回路が、50年前の巨人の星の一場面のアーカイブを抽出再現してくれる。

同世代しかわからないだろうなぁ・・・・

それはそれとして、念珠造りの時、力点になる大事な爪が割れちゃった。。。

心改めて。。。ウソピョーン(^O^)

行けいけと言われ続けても腰の重いTONは、定期検診をサボリにサボってきた。

実に困ったものだと自分でも思うのだが、要は言われたくない、指摘されたくない傲慢さが邪魔をしているのだ。

先月、わけのわからない風邪とは思えない症状で数十年ぶりに医者にかかって(かかったお影でなお悪くなったのだが)ここらで年貢を収めようかの・・・と台東区で行っている無料検診に、近くの浅草寺病院まで足を伸ばした。

ま、毎朝やっている朝ランの結果も看てもらうというのも良いことかもと、またまた変な理屈をこねてみたわけなのだが。

浅草寺病院へは、十何年か前、朝ランを始めた頃、腰や膝を次々に故障して整形外科を受診して以来だから、敷居が高い。

TONモルモットは血圧検査から始まって次々に検査終了。肺が大きいとかで、4回撮り直すハプニングもあったが、出ないと思ったおしっこも出たし、無事検査終了。

検査を待つあいだ、殺風景な病院の壁を見ていなければならいけど、ふと額に目に止まる。

懐かしい字。

考尚先生の字だ。

前貫主の清水谷考尚師。本当にお世話になった。

お兄さんである長野上田の北向観音の前天台座主半田孝順師にも親しくしていただいた。

おふたりが並ばれるとあれ?どっちがどっちだっけ?と見間違えるほど似ておられた。

もうそんな光景は見られないんだなぁ。

また、お話が出来たらなぁ。。。と思いながら叶わぬ思いを巡らしながら額を見つめていたら、時の経つのも忘れてしまった。

一階に降り、すべて完了!のあとは、待合室におられる観音様と考尚先生の師匠にあたる清水谷恭順師の人の心を丸くしてくださる揮毫を目で追ってみた。

お参りに来たのか、受診に来たのかふと、頭をこんがらがらせながら病院を後にした。