沈香腕輪

沈香の大玉もこれが最後になってしまいました。

最近流通するのは真っ白けばかりで木肌の面白さに欠けるものばかり。

TONは沈香の良さは香りもさる事ながら、木肌の流紋の面白さだと思っている。

なんとかこのくらいまでは観賞に耐える。香水や漢方や彫り物の材料としてよその国に買い占められてしまうようでまともな素材が今度はいつ入るともしれない。残念だ。本当に残念。

念珠堂の守り 其の一

最近は周りが商品で塞がれてなかなかお目にかかれないとは思うのだけど、TONの師匠が店の守りにとくださった鬼瓦。

比叡山を開かれた最澄がご生誕された生家に建つ生源寺の鬼瓦。

瓦を新たに葺き替えるときに屋根から下ろした古いものだ。屋根に乗っていた他の相棒は全滅しているから唯一残された。生源寺の輪番をされていた師匠の師匠から譲り受けたのだ。

数百年の風雨や邪気から寺を守っていたんだね。。。。今はうちの守りとして鎮座まします。

灯台下暗し。。。

昨日お客様と立ち話をしながら、あ!そういえば以前制作していたなぁと思い出した。

というのも、アマビエの提灯が話題に上がったわけで、

鳥羽の石神社の話へと展開していった。

そういえば!ということで、改めて青メノーで仕立ててみた。

どうだろうか。。。

今日から弥生。。。2

提灯からの風景もどことなく暖かく感じる。

毎度のことながら、朔日の朝は必ずと言って良いほど母子地蔵にお参りする。

そう、今日は東京マラソンの当日。

とは言うものの一般の市民ランナーの参加は例の件で見送りになり応援のために沿道に集まることも遠慮するようにとのお達し。

浅草でそれはないでしょう。と言いたいところなれど三々五々人の垣根はつながるものだ。

二重三重の人垣とはならず、時間ギリギリにも関わらず、比較的楽にこの位置を確保できる安易さは助かったというべきか。

ただ、いつもの渦巻く歓声は聞こえずなんとも静かなうちに事が進んでいく。

ランの前に車いすマラソンの選手が通過すると頭にあるのだが、静かだ。

白バイや関係者の車が通過していったからまもなくだと思う反面、何の音も聞こえない。

まだ時間がかかるかとよそを向いている隙を狙うかのようにトップランナーがすり抜けていった。

タイヤが路面を噛む音が耳に残る。

こういう風景は私的には嫌いではないが、選手たちはどうだったんだろう。

歓声というエネルギーがほとんどない中を突き進む。エネルギーやいかに。。。

気が付くとあっという間に目の前に迫りあ!も言わさず駆け抜けていった。