写仏

宮絵師 安川如風の仏画を元にした、「写仏ぬりえ」である。
1050円

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意外に知られていない。
手を抜くというか、
気配りの無い者が念珠を作るとこうなるといういい例だ。

写真は念珠に使う親玉。

穴の大きさが、わかるだろうか。

上の写真は、左右(写真では前後)両方から糸が入る。
それが、下の写真の穴から二本一緒に出すのだ。

が、指の大きさで比較してもらえばわかるように
同じサイズの穴が開いている。

左右から同じ太さの紐を通せば下の穴には二本分の太さとなるくらい
だれでも気づくだろう・・・

けれど・・・

このとおりなのだ。

ということは、全体の通し紐が通常より
細いサイズのものを通さないと無理と言うことだ。

つまり寿命が短いと言うことだ。
短いのを承知で、そういう糸を通してくるから

これはたいへんだあ

これは、こ・れ・は・・・

思わず絶句。

♪こ、れ、は、何かと問われれば、
腕輪の通しゴム
つまり「シリコンゴム」なのである。

まあ、「ここまでよくぞ付きあってくださった」
と御礼申し上げるところ・・・か、

はたまた、「もうちょっと早く持ってきてね」と
やさしくお伝えすべきか、

どちらにしてもやんわりとしかお話できません。

でも、大事なものならば、早くに交換しよう。
切れてからじゃ遅いよ。
念珠君は切れて願を果たすお仕事とはいえ、
切れるのは、見ればわかるのだから。

でもこの色変わりは・・・温泉???
元の状態と比較するとよくわかる。
知らずうちに、「頑張ったね」と心でエールを送っていた。

もちろん念珠にさ。

そろそろ変化?

家具調の仏壇も一般化してきた。
以前は、なかなかデザインのすっきりしたものの少なかった分野で
一メーカーの独断場だったけれど、重苦しさがどんどんなくなって
祈りの変化に、応じてきたのではないのかな。

と思わせる。

なかなかいいでしょ?

出ない

出ない。

出ない。

出ない。

煙も・・・

香りも・・・

試してみました。

でも、線香あげる意味は何処にあるの・・・?

潮流

ついに、ここまできたか。

昨日は、業界の展示会。
そこで渡されたお線香のサンプル。

香りゼロ。
煙ゼロ。

世の中の声に応えての、新製品ということなのだとか。
事実、そういうお客さまは、多いの。

でもね、

なんで線香を仏前にあげるのか…
そこんところの意味忘れないで欲しいなあ。

なんて言いながらもきっと店頭には並ぶだろうな。

昨日は、数箇所に点在している会場目いっぱい廻りきりましたから、
もうへとへと。

あ。ここは、一般の人は入れません。

を、

仏壇をこの日に仕入れると、得点もあって、
まとめて仕入れると言う店もあるようですが、
僕はヒント探しに行きます。

規模が、年々小さくなってきてるのが少し気になりました。

家具調のもの、都会的というのか、
祭壇形式、モニュメント的のものと、

新しい試みも少ないけれど見受けられ、
模索していること、また、振興勢力が生まれつつあることも

現代の供養観の変化がバックボーンになって、
先ほどの香りゼロ線香も含めて、
新しいスタイルが湧出しているのだなあと実感したBooでした。

会場を出ると、雷交じりの春の嵐。
業界のおかれている今みたい
なんて思いつつ帰路につきました

おかえり

何年もたって再び手元に戻ってくる気持ちは
何ともいえずうれしい。
嫁に出した娘が

ただいまと言って返ってくるようだ。
それが綺麗に使われていると、

るんるん♪
鼻歌が出るほど嬉しくなる。
年季の入っているのは、自然の理。
悲しくなるときもたまにはあるが、

こう綺麗に加齢している姿を見ると、
一日気分がいい。

右は新品のときの姿。

不思議と守護仏プレートが、重くなって感じる。

摩訶不思議

これなあんだ?

怒り顔

泣き顔

笑い顔

まあ・・・

さまざまだわ・・・

答えは・・・

これ。

ん?

まだわからないって?

種です。

そう。
オリーブの種の輪切りでした。

れっきとした念珠になります。

極楽結び

S女史との笑い話から、
本気が転げ落ちた…というのか、

ヒントが、それこそポンと生まれ出た。

それが、数日前の話。

実際に編みこみをやってみると、
紐が細すぎて、思うように形にならない。

ようやく、見れる形が整った。

阿弥陀経の一節から生まれたのだから、
「極楽結び」とでも呼ぼうか。